【卓球】九州アスティーダのピンポンクリエイター事業がスポーツ庁のスポーツオープンイノベーション推進事業に採択
2024年09月05日 スポンサーシップ/パートナーシップ 地域振興/社会貢献 チーム/リーグ経営 Written by 管理者
Tリーグに加盟するプロ卓球チーム「九州アスティーダ」を運営する九州アスティーダ株式会社は、同社が運営するピンポンクリエイター事業が、スポーツ庁の令和6年度スポーツ産業の成長促進事業「スポーツオープンイノベーション推進事業」に採択されたと発表した。本件は、パートナーシップ締結を行なっている、いろいろ株式会社の協力の下、推進されている。
スポーツオープンイノベーション推進事業について
スポーツオープンイノベーション推進事業とは、スポーツ庁が行うスポーツ団体と他産業界の協業による新事業の創出・実証を支援し、収益源の確保と地域活性化や社会課題の解決を目指す事業。スポーツと他産業が連携しスポーツの場におけるオープンイノベーションを促進することは、スポーツ産業の成長化を促し、スポーツへの投資促進やスポーツの価値高度化を図るとともに、他産業の価値高度化や社会課題の解決につながる新たな財・サービスを創出する社会の実現のためにも重要であるとされている。
これまでスポーツ庁では、スポーツオープンイノベーションプラットフォームの基盤形成、地域版SOIPの先進事例形成事業を通じて、スポーツ団体(リーグやチーム等)とスタートアップ等の事業者との連携による新事業創出または社会実装を目的とするアクセラレーションプログラムの推進をしている。
令和6年度に関してはビジネスを構築する段階と、ビジネスを成長させる段階にわけてアクセラレーション支援を行うとともに、最新情報の発信、業種の枠を越えた交流の場を目的としたネットワーキングカンファレンスの開催を行うものであり、その他、今後、スポーツ産業およびスポーツが目指すべき方向性の検討や、現状の課題に係る調査事業も行う。
スポーツオープンイノベーション推進事業の公募では、①スポーツオープンイノベーション推進事業 ②スポーツ産業の成長・革新に向けた調査事業 の2つの事業を行う。
ピンポンクリエイター事業について
同社は2023年7月から産学連携での業界活性化を目的に、インターン生と大会企画を変革するピンポンクリエイター事業を行なっている。ピンポンクリエイター事業は「大会企画」「企業コラボ」「卓球PR」の3つの柱に掲げている。「大会企画」では、ホームゲームの会場準備(ブース、イベント、演出など)や、集客(PR、メディア・コミュニケーションなど)を行い、「企業コラボ」では、企業との広報・PRの共同プロジェクトや、卓球・会場などでの実証実験プロジェクト、「卓球PR」では、スクールやイベントなどを推進している。ピンポンクリエイター事業はいろいろ社協力の下、これまでに、イベントの企画や運営、グッズやキャラクターなどの企画や展開をはじめとした同社の新規事業展開に寄与し、また、地域のスポーツ振興に貢献している。
ピンポンクリエイター事業は同チームの大会企画の実行役という側面のほか、地方学生へのインターンの機会の提供や、プロジェクトを通じたビジネススキルの向上の機会を提供してきた側面がある。事業を通じて、成長した学生のプールが構築できたこと、インターンのプロジェクトの活動実績を蓄積できたため、今回、企業の新卒採用支援事業へ事業領域を拡大する。
ピンポンクリエイター事業のサービスメニュー
(1) 新卒採用支援(人材紹介)
ピンポンクリエイターとして活躍した新卒人材を、稼働実績などの評価を元にした情報を提供しつつ、各企業へ紹介。
(2) 新卒採用支援(インターン)
ピンポンクリエイター事業で得た知見を基に、企業や自治体のインターンプログラムの企画・運営を受託。
(3) プロジェクト推進
ピンポンクリエイターとして登録した学生が企業や自治体等のプロジェクトに戦力として参画。
スポーツオープンイノベーション推進事業におけるピンポンクリエイター事業について
ピンポンクリエイター事業はこれまでの活動において、インターン生のチーム組成、プロジェクト推進の実績を重ねている。スポーツオープンイノベーション推進事業では、「事業拡大の可能性検証」および「マネジメントの仕組み構築」を推進し、事業拡大に向けた基盤の構築を行う。具体的には、①事業拡大に必要となるマネジメントリソースの確保、 ②システム構築等による事業基盤の整備、 ③人材プールの拡大および稼働プロジェクトの獲得 の3つのテーマで活動を行う。
九州アスティーダ 代表、川面創氏のコメント
九州アスティーダを取り巻くすべてのステークホルダーの皆さまに、まずは感謝を申し上げます。いつも応援していただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス以降、プロスポーツは興行の厳しさに直面してきました。これまでスポンサーさまからの収入に頼る形でチーム運営を行ってきましたが、スポンサーさまや各地域の皆さまに多大なる負担をおかけしてきたことは否めません。
今回、スポーツオープンイノベーション推進事業を通じ、いろいろ社協力の下、当社は新しいチャレンジを行い収益の柱を増やします。スポンサーさまにはこれまで通りの応援をお願いしつつも、少しでも負担を軽減し、また、スポーツ自体の発展やビジネスとしての可能性を模索するために、新しい事業構造を構築し、スポーツをきっかけとした地域の可能性に挑戦していきます。スポンサーさまへの提供価値の向上と新しい収益の柱の確立を目指し、当社は一段階上のチーム運営に取り組んでまいります。
これからも、応援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
スポーツ庁のコメント
スポーツ庁が推進するスポーツオープンイノベーションプラットフォーム(通称SOIP)事業では、スポーツと他産業が連携できるオープンイノベーションの場を構築し、今までにないスポーツの新たな価値を創出するとともに、他産業の価値高度化や社会課題の解決につながる新たなサービスが創出されることを目指しております。今年度は、これまでのスポーツ×他産業のビジネスモデル創出に加え、新たな取り組みとして、創出されたビジネスモデルへの成長支援を実施します。採択団体の皆さまが他産業と連携し創出した新たなサービスで、わが国のスポーツ産業がさらに発展することを期待しております。
卓球を取り巻く社会背景
新型コロナウイルスの影響で、プロスポーツの興行が厳しい状況である一方で、日本国内の卓球人口は横ばいとなっており、約30万人が現在も競技として卓球を楽しんでいる。また、競技人口以外でも、統計局の調査によると卓球の行動者率は上昇傾向となっている。同チームが所属するTリーグは地域の活性化および国民の健康寿命延伸に貢献することを理念の一つとして掲げており、卓球を通じた地域活性は大きな可能性を秘めている。
記事元:PR Times
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