【アイスホッケー】花王「サクセス」が東北フリーブレイズに協賛開始。「キャリアデザインプロジェクト」で協力
2023年12月10日 スポンサーシップ/パートナーシップ アスリートマネジメント/セカンドキャリア Written by 管理者
花王のトータルメンズケアブランド「サクセス」は、東北フリーブレイズ(アイスホッケー)への協賛を開始した。
その背景には、選手のセカンドキャリアをサポートするため、東北フリーブレイズが一般社団法人アポロプロジェクトと共に取り組む「キャリアデザインプロジェクト」への共感がある。そこで、東北フリーブレイズ総監督・若林クリス氏、アポロプロジェクト代表理事・山内貴雄(元セレッソ大阪)が“スポーツ選手のセカンドキャリア”について語った。
専門性の高いスポーツほどセカンドキャリアは難しい?
(左から、花王サクセス担当・高野亮祐、東北フリーブレイズ総監督・若林クリス氏、アポロプロジェクト代表・山内貴雄氏)
観客を熱狂させる華々しいパフォーマンス、追いかけたくなるストーリー性、圧巻のフィジカルに魅了され、あらゆるジャンルにおいてプロスポーツは常に人気を集めています。しかし、どんな選手にも“最後の時”は平等に訪れる――それが「引退」です。
次なる人生を求めて、選手たちはさまざまな道を模索し始めますが、一筋縄ではいかないことも多いのが現実だと、青森県八戸市を拠点とするアイスホッケーチーム「東北フリーブレイズ」の総監督・若林さんは話します。
「特に専門性の高いアイスホッケーにおいては、幼少期から大学まで、アイスホッケー漬けの選手がとても多いですね。その延長線上でトップリーグのチームに所属したのち、引退となると、急にアイスホッケー以外の世界に放り出されてしまう感覚で、ホッケーエリートのマインドをチェンジするのに苦戦する印象です」
<プロフィール>
若林クリス
幼少期から日本とアメリカ、カナダを往来し、ミシガン大学に在学しながらアイスホッケーに勤しむ。日本ではアシスタントコーチとしてコクドではリーグ優勝4回、全日本選手権大会優勝2回。監督として西武プリンスラビッツでは全日本選手権大会で2回優勝に導く。現在は東北フリーブレイズ・取締役・総監督として活躍。
アイスホッケー界という競技人口の少ないコミュニティー内での人間関係で成長してきたことも、なかなか選手の視野が広がらないことの一因だと若林さんは言います。
ただ、スマートフォンなどの新しいテクノロジーの登場もあって、地域や既存の限られたコミュニティーを超えたコミュニケーションの広がりに、新たな可能性を感じているとのこと。
そこで選手のセカンドキャリアのために、コミュニケーション能力のアウトプット訓練などについて考えていたところ、新たな試みが始まります。
<東北フリーブレイズ>
2008年発足。2009-2010シーズンよりアジアリーグアイスホッケーに参戦。チーム名には「氷上を自由自在に翔け上がる」という意味が込められている。ホームアリーナFLAT HACHINOHEのある青森県八戸市では、地元の人々に愛される存在として知られている。
「キャリアデザインプロジェクト」発足の経緯
プロアイスホッケー選手のセカンドキャリアを考える上で、どんなことが必要なのか。若林さんが頭を悩ませているとき、一つの出会いがありました。
それが、アスリートのセカンドキャリアをプロデュースする一般社団法人「アポロプロジェクト」代表理事・山内貴雄さん。
元Jリーガーとして活躍した過去を持ち、今は選手のセカンドキャリア形成のために奔走しています。
「幼い頃からの夢だったJリーガーとしてプレーできた2年間はとても楽しかったです。しかし、サッカー選手として成長していきたいという気持ちと、このままずっとサッカー選手でいると、一般社会から隔離されていくのではないか、というモヤモヤした不安な気持ちもありました。そこで引退後に、サッカーに限らずあらゆる競技のアスリートに対して、学びやキャリアに寄り添う仕事をすると決めて設立したのが『アポロプロジェクト』です」
<プロフィール>
山内貴雄
関西学院大学卒業後、2001年にJ1リーグのクラブチームであったセレッソ大阪に入団。最初のシーズンからサイドバックとして多くの試合で活躍。2002年に引退。現在は一般社団法人アポロプロジェクト代表理事を務める。
アポロプロジェクトは2020年7月16日に設立。具体的には、選手の新たなマインドセットを促すようなプログラムを受講してもらうことで、現役選手のキャリア教育から引退選手のサポートなどを行っています。
そんな東北フリーブレイズ×アポロプロジェクトの共同事業として2021年に「キャリアデザインプロジェクト」が発足。アイスホッケー選手のセカンドキャリア形成のため、インターンシップやチームビルディングなど、さまざまなチャレンジをしています。
スポーツ選手が社会で活躍するための力とは?
そもそもトップアスリートとは、フィジカルや集中力などが高く優れた能力を持っている印象。その優れた能力をすぐに他の分野でも生かせるのでは?と質問したところ、「さまざまな選手をアスリートという一括りでは語れない」と山内さんは話します。
「確かにアスリートたちは高い能力を有していますが、それは千差万別あり、簡単にまとめることはできません。ただ言えるのは、『頑張る』の当たり前の基準が高いこと。目標に対して何が足りないのか、何をすればいいのか、を埋める作業が高レベルであること。ですから、目的に対してコミットするときにこそ、真価を発揮するのです」と熱いまなざしで、選手たちの魅力を説明。
そんな並外れた集中力、強固なチームワーク形成能力などを社会でどう生かせるのかを促すため、「キャリアデザインプロジェクト」で行われている一つが「A-MAP」です。
これは「360度サーベイ」と呼ばれる自己認識プログラムを受講し、周囲の方々に日頃の行動を診断してもらい、自己認識と周囲からの認識のギャップを捉え、強みや課題を言語化します。
この取り組みが、選手として、チームとしてのパフォーマンスを上げるとともに、人間力の成長を促し、セカンドキャリアでも生かされていくと考えています。
「周りから見たら『なんでそんなに頑張れるの?』というほど目的に対して集中するのがアスリートの能力です」(若林さん)
「これまで希望者のみの取り組みだった昨期から、今期はチーム全員の参加としたことで、手間もかかりますしネガティブに受け取られるのでは……と心配しました。新人もいれば年齢層はバラバラ。しかし実際、2日で10時間以上付き合ってもらったら、みんな前向きに受け止めてくれまして。まずは“今シーズン”をよくする、という目標にフォーカスしつつ、セカンドキャリアを考えるきっかけになっています。ひとりひとりの課題も見えてきて、チームへいい影響を与えてくれています」(山内さん)
なぜ東北フリーブレイズの挑戦に花王サクセスが伴走?
こうした東北フリーブレイズの「キャリアデザインプロジェクト」に共感したのが、花王サクセス。担当である高野さんは以下のようにその想いを話します。
自身もアイスホッケー歴16年という経験を持つ花王サクセス担当・高野亮祐さん。「私も小学生からアイスホッケーをやってきましたが、あのスピード感や瞬間の判断力を求められるスポーツは他にないと思います」とアイスホッケーへの熱い想いを語る。
「われわれサクセスは、『前を向くチカラに』というブランドメッセージの下、育毛剤やシャンプーといった製品を提案しています。フリーブレイズさんが取り組まれているキャリアデザインプロジェクトで、選手の今とこれからの成長をサポートする部分と、サクセスが掲げる『自分の可能性を信じて、成長し続けたいと願うすべての人々』をサポートするというブランドの想いに共通する部分があると感じました。選手の『前を向くチカラ』を応援するとともに、スタッフやファンの皆さまなどフリーブレイズに関わる方々の『前を向くチカラ』に伴走できればと思っております」(高野)
他者からの目線ではなく、自分の掲げた目標のために努力することこそ、「成功」へとつながるとサクセスは考えます。
それに共感をした若林さん、山内さんは口を揃えて「長期的にはアイスホッケー界を発展させたい。これからの夢は、アスリートたちが日本の壁を突破していくこと。さまざまな課題を抱えているなかで、アスリートたちが貢献する社会を目指す」と、アイスホッケーを通じた社会貢献を目標にしています。
「アイスホッケーは素晴らしい競技だと思いますし、キャリアデザインプロジェクトの目標にサクセスも共感をしています。壁にぶつかったとき、前を向くチカラのそばにサクセスがいたいと思っています」(高野)
人生にサクセスを!……でも落ち込んだときは?
アイスホッケーがメジャー競技になるため、現役選手たちがさまざまなものを吸収して活躍するため、成功をつかみ取るため、キャリアデザインプロジェクトはますます発展するだろう。でも、やはり失敗して落ち込むことも……。そんなときはどうすればいいのでしょう?
「何事もうまくいってないときは『自分が仕事をしていないだけ』と考えるようにしています。そもそも仕事も趣味くらいにとらえていますし、あまり落ち込まずにアプローチを変えることで前に進みますね」(若林さん)
「僕の場合は、一旦立ち止まるようにしています。『なぜ?』を考え、数日たてば自信を取り戻せることがある。そこで思い直すことによって、“前向きスイッチ”を探すようにしています」(高野)
「僕もあまり落ち込まないことが多いかな。ただみなさん、そこは『サクセスのシャンプーでリセットします』って言わないと!(笑)」(山内さん)
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サクセスブランドと東北フリーブレイズがスクラムを組んだ「キャリアデザインプロジェクト」。「成功」とは、誰かの評価ではなく、地位・お金・名誉でもない。自分で自分の納得できる目標に到達すること。そう話す3人が目指すゴールに向けて、サクセスは伴走する。
https://www.kao.co.jp/success/
記事元:PR Times
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