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【Jリーグ】学研グループのメディカル・ケア・サービス株式会社、浦和レッズジュニアユース選手に認知症教育の出前授業を実施

2023年08月28日 Written by 深谷 友紀

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株式会社学研ホールディングスのグループ会社で、全国に330以上の介護事業所を運営するメディカル・ケア・サービス株式会社は、8月8日に、Jリーグ所属の浦和レッズのジュニアユース選手(U-15)を対象に、「認知症」を取り巻く社会や未来について考える「認知症教育の出前授業」を行った。本プログラムは初の試みで、浦和レッズアカデミーがミッションの一つとして「サッカー(スポーツ)を通じて心の豊かな人づくり」を目指していることから、社会でも役立つ考え方を学ぶ選手教育の一環として実施された。授業後は、同社が運営する認知症高齢者対応の「愛の家グループホーム」3施設に選手が訪問し、利用者と交流した。

授業内容
<導入:認知症はどんな症状?>
認知症の症状や物忘れとの違い、認知症の方が日々どのように感じて生活しているのかを知る。2025年には高齢者の5人に1人が認知症になり、誰もがなる可能性があると知ることで、認知症が他人事ではなく自分事で身近なものだと学んだ。

<ワーク:誰もが暮らしやすい社会になるには?>
「高齢者の5人に1人が認知症になったとき、どういう社会になるか」
「今は、認知症の人が生活しやすい社会・地域だろうか、どうすれば生活しやすい社会・地域になるか」
「自分の家族や大切な人が認知症になったとき、どうしたらいいか、どのような社会にしていけばいいか」
を一緒に考えた。選手からは、
「学校で認知症を学ぶ機会がないため、そういった機会をつくる」
「認知症の方と接するために、話し合いの場をつくったり、介護をする側・支える人を増やす」
「SNSを見ている若者が多いので、広告を流し、みんなの目に触れたり認知してもらう機会をつくる」
「認知症であることを恥ずかしがらずに生活できるような環境をつくる」
といった意見が聞かれた。
認知症教育の講義を行った後、「愛の家グループホームさいたま中島」「愛の家グループホームさいたま八王子」「愛の家グループホームさいたま山久保」に分かれて、実際に施設を見学し、利用者と交流した。

<実施後の感想>
選手からは、以下の感想があった。
「中には、うまく話せない方もいましたが、それでも自己紹介をしてくださいました。僕たちがボールを使った技を披露した際にも拍手をしてくださったり、『頑張って!』と声を掛けて、とても優しく接してくれたので本当にうれしかったです。また、自分の中で認知症だから不自由な生活ばかりであまり楽しく過ごせていないのではないか?という考えがありましたが、そんなことはなく、おじいちゃんやおばあちゃんの会話を聞いていても、とても楽しそうで、見ていたこちらも楽しい気持ちになりました」
「僕は、全国の皆さんに、認知症のことを知ってもらいたいと思いました。自分から全国の皆さんに伝え広めることはできないので、学校に取り入れられるかどうかを聞いてみたり、友達に認知症のことを話してみたりと、今の自分が皆さんに知ってもらうためにできることをしたいと思います」
「認知症についてしっかり学べていない人が世の中にはたくさんいると思うので、今回の授業のようなことを実施して世の中の人たちに認知症について正しい情報を学んでほしいです」
「認知症は誰がなってもおかしくなく、見た目ではわからないが正しい接し方をすれば普通の人と変わらず楽しく生活ができることを知りました。また、認知症は治らないと思っていましたが、症状がそんなに重くなければ症状を軽くできたり治せる可能性もあることを知り、認知症を前向きに捉えることができました」
「自分の家族にも伝えたい内容でした。また、学校教育の場でもっと共有する時間があるべきだと感じました」
「実際に施設に訪問できたことで、認知症の方々がどのような生活をしているのかを垣間見ることができました。また、介護職の方の話も聞くことができて、僕たち選手にとって何かを感じる取れる時間になりました」

認知症教育の出前授業について
出前授業で講師を務めるのは、同社認知症戦略部長/コーポレートコミュニケーション室長であり、“日本一かっこいい介護福祉士”として、延べ1000回、聴講者数延べ6万人超の講演実績がある杉本浩司氏。国家資格介護福祉士の上級資格である認定介護福祉士策定の際は、180万人の介護福祉士から「唯一の人物モデル」として幹事委員に選ばれる。

実施背景
同社は「認知症を取り巻く、あらゆる社会環境を変革する」ことを企業ミッションとし、2022年9月から小・中・高校生を対象とした「認知症教育の出前授業」を実施。2025年、高齢者の5人に1人が認知症になるといわれており、自分の家族や大事な人が認知症になる可能性も十分にある。しかし、まだまだ認知症に対する偏見や誤解があり、認知症を特別なものとして孤立や孤独を招いているのが実態だ。この先の地域社会の未来を担う子どもたちとともに「認知症」について考え、一人でも多くの人に「認知症」を正しく知ってもらうことで、誰もが暮らしやすい社会を創りたいと取り組みを行っている。
https://www.mcsg.co.jp/default/20230201demaejugyo/


●このニュースの詳細はこちら。(メディカル・ケア・サービス株式会社 HPより)
https://www.mcsg.co.jp/default/reds/


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