【Jリーグ】浦和レッズ、AC長野パルセイロ、FC琉球が休眠預金を活用したコロナ緊急支援事業を開始

2021年09月21日 地域振興/社会貢献 チーム/リーグ経営 Written by 管理者

Jリーグに所属する浦和レッズ、AC長野パルセイロ、FC琉球の3クラブは、休眠預金を財源とする「スポーツクラブによるコロナ緊急支援事業(休眠預金等活用事業2020年度緊急支援枠)」を通じて、新型コロナウイルスの感染拡大によって影響を受けた困窮家庭の子どもなどを対象とした支援を開始した。一般社団法人RCFが事務局 (資金分配団体）を務め、事業期間は2022年2月末まで。

「休眠預金等活用事業」は、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取り引きから10年以上、その後の取引のない預金等（休眠預金等）を、社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する助成事業だ。日本民間公益活動連携機構（JANPIA）が活用指定団体を務める。2020年には、新型コロナウイルスによる影響拡大への対応を目的に「緊急支援枠」が設けられた。

Jリーグでは社会連携活動「シャレン！」等を通じて、年間2万5000回を超えるホームタウン活動を実施している。「Jリーグ百年構想～スポーツで、もっと、幸せな国へ。」をスローガンに掲げ、「地域に根ざしたスポーツクラブ」を目指し、スポーツ文化の振興活動や地域課題の解決など、スポーツを通じた地域づくりに取り組んでいる。

休眠預金事業を活用する各クラブは、公的資金を財源とした取り組みを通じて社会との関わりをさらに深め、地域の課題解決の担い手としてより身近な存在となることを目指す。本事業の助成金総額8000万円のうち、約3200万円が割り当てられる。

各クラブの取り組み概要
浦和レッズ：「このゆびとまれっず！」
□ 所在：埼玉県さいたま市
□ 課題：困窮世帯の増加、新生活様式の影響による子どものストレス
□ 取り組み：さいたま市内の子ども食堂に通う児童およびその家族を対象に、困窮家庭へのスポーツを通じた心身・精神的なケアプログラム（『ハートフルケア』）および、選手・スタッフ・マスコット等による子ども食堂への支援物資のデリバリーと子どもとの交流プログラム（『レッズサンタ』）を行う。また、プロジェクトの周知と支援の拡充を目的とした特設ウェブサイトを開設し、取り組みのアーカイブと情報発信を行う。
https://www.urawa-reds.co.jp/club/konoyubi/

AC長野パルセイロ：「地域と共に！ながのを届けよう」
□ 所在：長野県長野市
□ 課題：飲食店・農家の売り上げ減少
□ 取り組み：新型コロナウイルスの影響で売り上げに打撃を受けた飲食店・農家が参加するテイクアウト・マルシェイベントを実施し、販売機会を提供する。併せて、サッカーのパブリックビューイングを実施し、スポーツを通じたコミュニティの創出と地域活性を図る。クラブのECサイト『パルシェ』上で農家の販売チャネルを確立し、県内外のサッカーファンやサポーターに向けて、長野の強みである農作物の魅力発信や、新鮮で安心な野菜・果物の認知向上と購入を促す。
https://www.parceiro-shop.com/

FC琉球：「FC琉球県産品応援プロジェクト」
□ 所在：沖縄県那覇市
□ 課題：県産品の売り上げ減少、困窮家庭
□ 取り組み：FC琉球、イオン琉球株式会社、沖縄県が協働し、県産品を活用した「FC琉球コロナに負けるな琉球応援弁当」と「アスリートレシピ」を企画・開発し、域内の消費を促進する。クラブのオウンドメディア（TV、特設ウェブサイト等）を活用して県産品が抱える課題を県民に周知する他、応援弁当とレシピのプロモーションを実施する。また、おきなわこども未来ランチサポートとの協働により、県内の子ども食堂に通う子どもを対象に、食育機会の提供と応援弁当の配布を行う。
https://fcryukyu.com/kensanhin/

RCFは、2011年の東日本大震災をきっかけに設立し、行政・企業・NPOなど多様なセクター間のコーディネートおよび連携の創出を通じて、産業再生、災害復興、人材支援等の様々な社会課題の解決に取り組んでいる。本事業では、全国のスポーツクラブを社会課題解決の重要な担い手として捉え、新型コロナウイルスによって生活上の困難や経済的困窮に陥った人々への支援と、セクターを超えた協働による社会課題の解決を推進する。

記事元：PR Times