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【Bリーグ】デロイト トーマツが「Bリーグマネジメントカップ2020」を発表 ビジネスマネジメント面からランキング

2021年03月05日 Written by 管理者

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デロイト トーマツ グループは、同社内でスポーツビジネスを展開するスポーツビジネスグループが、国内男子プロバスケットボールリーグであるBリーグのB1とB2に所属する全クラブを対象に、ビジネスマネジメントの側面(経営面)でランキングした「Bリーグマネジメントカップ 2020」を発表した。今回の発表において、B1は川崎ブレイブサンダーズが初優勝、B2は仙台89ERSが2連覇となった。

スポーツビジネスにおけるクラブのマネジメントでは、いかに試合に勝つかという「フィールドマネジメント」(以下FM)だけでなく、いかにビジネスとして収益を上げ、また事業拡大をするかという「ビジネスマネジメント」(以下BM)が重要となる。「Bリーグ マネジメントカップ」は、スポーツビジネスの一層の発展に向けて、事業や経営といった観点での関心と理解を広げることを目的に、Bリーグから公表された、B1とB2に所属する全クラブの財務情報などの公開情報をもとに、BMにおいて重要なテーマである「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つの視点で計11のKPIを設けて分析。ランキングはそれぞれのKPIを数値化し集計している。

今回の「Bリーグマネジメントカップ」は、2019-20シーズンの終盤に突如襲来した新型コロナ感染症の拡大により、Bリーグ は残り約3分の1のリーグ戦を未消化のまま終了せざるを得ないという前代未聞の状況となったことから昨年より厳しい結果になった。BリーグやBリーグクラブは、未経験かつ先の見えない環境の中で、これまでのビジネスモデルを根本から見直す必要に迫られる厳しい状況に直面した。このような困難な状況の中、今回B1部門において総合1位を獲得した川崎ブレイブサンダーズは、Bリーグの中でいち早く選手と協力してYouTube配信を取り入れるなどデジタルによる取り組みを推進するだけでなく、行政と連携して地域の企業向けにSDGs勉強会を開催するなど、新たな付加価値の創造に着手している。クラブとしての発展だけでなく、そのような公器を得たホームタウンが今後どのような発展を見せるのかも引き続き注目だ。

「Bリーグ マネジメントカップ2020」ランキング上位結果

※数字はポイント数、★はディビジョン最高値。BMPはビジネスマネジメントポイントの略。

昨シーズンから大きくBMポイントを伸ばした川崎が初優勝
川崎はマーケティング分野で3位、経営効率分野で1位、経営戦略分野で10位タイ、財務状況分野で6位となり、2位の秋田に6ポイント差をつけての優勝となった。各分野で着実な成長を見せたが、特に大きな伸びが見られたのは財務分野。コロナ禍による期中のシーズン終了の影響などで各クラブが売上に苦戦するなか、昨年比約50%増の驚異的な売上高成長率を叩き出したのは、従来の広告宣伝モデルのスポンサー営業ではなく、スポーツコンテンツの特性を活用した課題解決モデルのスポンサー営業に注力した戦略的なBM施策が功を奏したものと思われる。また、FM面での好成績もBM面に多分に良い効果をもたらしたことは明白で、まさにFMとBMの両輪がうまくかみ合った結果が表れたものと考えられる。新型コロナによる影響に出口が見えない中で、昨年の成長を止めない施策を続けられるかに引き続き注目したい。

※数字はポイント数、★はディビジョン最高値。BMPはビジネスマネジメントポイントの略。

仙台が2位に20ポイント以上の大差で2連覇
B2部門の優勝クラブは、仙台の連覇となった。仙台はマーケティング分野と経営戦略分野でともに1位、経営効率分野で3位、 財務状況分野で2位と全分野で好成績を収め、2位の広島に23ポイントもの圧倒的な大差をつけた。好成績の原動力はB2平均を大きく上回る集客力。昨シーズンで大幅に伸ばした平均入場者数・アリーナ集客率を維持し、ブースターをがっちりと取り込んだBM施策の効果が読み取れる。また、期中のシーズン中断にもかかわらず、物販収入は昨シーズンを超える結果となった。地区優勝を果たしたFM面での効果をBM面にうまくつなげられたものと考えられる。コロナ禍で集客への制約が続く中、ブースターの熱を冷めさせない施策を続け、この状況をどう打破していくか今後の動向に期待がかかる。

ランキングの算出方法
マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況に対して、デロイト トーマツが独自のKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)にもとづいて項目別にランク付けを行い、そのランキングに応じたビジネスマネジメントポイントを付与。なお、BMポイントが同率の場合、マーケティングの順位が上のクラブが上位クラブとなる。(以下、経営効率、経営戦略、財務状況の順に同様の判定)。各KPIは以下の通り。
・マーケティング:平均入場者数、アリーナ集客率、客単価
・経営効率:1勝あたりチーム人件費、1勝あたり入場料収入
・経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、グッズ関連利益額
・財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率


●「Bリーグマネジメントカップ 2020」詳細はこちら。(デロイト トーマツ グループ HPより)
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-and-industrial-products/articles/sb/b-league-management-cup.html


記事元:PR Times


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