【Jリーグ】東京ヴェルディがスポーツクラブブランディングの取り組みでグッドデザイン賞を受賞
2020年10月22日 マーケティング/プロモーション/ブランディング チーム/リーグ経営 Written by 管理者
J2リーグ・東京ヴェルディは、2020年度のグッドデザイン賞を受賞した。
2019年度に発表し、2020年度から刷新したクラブアイデンティティー、総合クラブ化への取り組みなど、リブランディングの一連のプロジェクトが評価された。Jクラブとして初の受賞であり、スポーツクラブブランディングの取り組みが受賞対象となった初めてのケースとなる。
グッドデザイン賞は、デザインによって暮らしや社会をより良くしていくための活動で、1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきた。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、世の中のさまざまなものごとに贈られ、形の有無にかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインと捉え、その質を評価・顕彰していく。
さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっている。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見いだす人々を支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、人が豊かに、創造的に生きられる社会を目指している。
東京ヴェルディは創⽴50周年を機に、ブランドビジネス・総合クラブ化をするためにブランディングプロジェクトを実施。⼀つの競技にとらわれず、ブランドを核としたさまざまなビジネスや⼈材育成を展開、スポーツ⼈⼝拡⼤に向けて総合クラブチームでの活動を促進している。
背景
東京ヴェルディは親会社を持たない市民クラブとして経営を行っており、⾃ら利益を上げていく“スポーツのビジネス化”が必要となっていた。 ⽇本はこれまで、やる⼈中⼼の体育として競技を⾏なってきた経緯があり、その運営も企業と学校での部活動が多かった。
しかし、近年では業績悪化による廃部の問題、少⼦化・教員労働環境などによる部活動の縮⼩が顕著になっており、クラブチームによる運営が重要視されているが、ロールモデルが少ないことが課題である。 クラブは50周年を機に新たな事業⽅針を発表し、ブランドビジネス化による競技以外での事業拡⼤、複数競技を持つ総合クラブ化を⾏うため、ブランディングを実⾏した。クラブをブランドとして捉えることで、発信⼒とタッチポイントを拡げた先進的な取り組みである。
経緯と成果
これまでのスポーツエンブレムは要素が複雑で、他のアプリケーションでの使⽤がしにくいものとなっていた。 スポーツにおけるデザイン活⽤はまだ国内事例が少なく、世界的にスポーツがエンターテインメント化、ライフスタイル化、海外進出化しているビジネスの理解を組織で徹底的に⾏うことが重要であった。そこで、⾸都・東京が持つグローバルな価値を再認識し、パイオニアと東京の2点にフォーカスした。
デザインでは、東京から世界へのアウトバウンドの実現を念頭に、世界基準のクオリティーにすることを定め、多様な競技、ビジネスで展開できるシステムでの運⽤を構築した。エンブレム、ロゴマーク、書体・カラーの選定、フィロソフィーの刷新による統⼀された活動が話題を呼び、パートナー企業のロゴカラーも統⼀されたユニフォームは販売開始2⽇間の売上が370%アップとなり完売が続くなど、⽇本におけるスポーツブランディングの事例となっている。
デザインのポイント
1.パイオニアを意味する始祖⿃をシンプルでありながらクリエイティブに表現することでクラブ価値を再表現
2.エンブレムの始祖⿃の形状と連動するVマークを展開し、帽⼦やファッションアイコンとして成⽴させた
3.⼀競技にとらわれず、⽂化の違う競技、グラフィック、デジタルなどさまざまなビジネスに対応するシステムの構築
審査員の評価
スポーツの健全なビジネス化のために、サッカーだけでなく、トライアスロンやチアダンスなどマイナーなものを含む、異なるスポーツチームのブランディングを一つに統合し、かつ、マネタイズしやすいようにデジタルやグッズなどへの横展開にも配慮されている。ビッグスポンサーに頼らず、地域とともに各クラブが自立していくという、これからのスポーツブランディングの手本となるような存在である点が評価された。
東京ヴェルディ株式会社 代表取締役社長、羽生英之氏のコメント
「我々は、東京ヴェルディの名前を冠した多数のスポーツチームを持ち、日本におけるスポーツ人口の拡大や人材の育成を担っていく総合クラブ化を進めています。すべての競技が同じ志を持って同じ方向へと進んでいくにあたり、それぞれの競技が独自のエンブレムを持つのではなく、拠り所となる共通した新たなアイデンティティーが必要だと考えていました。また、SNSが社会を動かす現代にあって、デジタルの領域やマーチャンダイジングで映えるシンプルなアイコンを用いることで、スポーツビジネスの新たな事業領域であるブランドビジネスへと舵を切る必要性を感じていました。
今回のグッドデザイン賞の受賞は、その両面に対して我々がアプローチしてきたリブランディングが評価され、“スポーツビジネスそのものを我々がデザインした”と受け止めていただけた結果だと考えています。
我々のブランディングは始まったばかりです。東京ヴェルディから様々な領域で活躍する人材を輩出し、今後はスポーツに留まらずカルチャーの領域にも挑戦し、東京という世界的な都市からスポーツの枠を越えた総合クラブとしての新たな可能性を発信していきます」
●このニュースの詳細はこちら。(東京ヴェルディブランドサイトより)
https://www.brand.verdy.co.jp/g-mark2020
記事元:PR Times
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