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【Bリーグ】デロイトトーマツがBリーグ所属クラブをビジネスマネジメント面からランキング「Bリーグ マネジメントカップ2019」を発表

2020年03月06日 Written by 管理者

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デロイトトーマツグループのスポーツビジネスを展開するスポーツビジネスグループは、BリーグのB1とB2に所属する全クラブを対象に、ビジネスマネジメントの側面(経営面)でランキングした「Bリーグマネジメントカップ 2019」を発表した。B1は千葉ジェッツふなばしが2連覇、B2は仙台89ERSが首位となった。

スポーツビジネスにおけるクラブのマネジメントでは、いかに試合に勝つかという「フィールドマネジメント」(以下FM)だけでなく、いかにビジネスとして収益を上げ、また事業拡大をするかという「ビジネスマネジメント」(以下BM)が重要となる。「Bリーグ マネジメントカップ」は、スポーツビジネスの一層の発展に向けて、事業や経営といった観点での関心と理解を広げることを目的に、Bリーグから公表された、B1とB2に所属する全クラブの財務情報などの公開情報をもとに、BMにおいて重要なテーマである「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つの視点で計11のKPIを設けて分析、ランキングはそれぞれのKPIを数値化し集計している。

デロイトトーマツグループのスポーツビジネスグループでは、「アリーナ集客率」をプロスポーツ興行の発展にとって最も重要なKPIの一つと考えている。「満員のアリーナ」は、単にチケットが完売となり手に入りにくいプラチナチケット化することだけでなく、来場者の非日常体験の演出に大きく貢献するとともに、その体験の共有意欲を喚起するため、リピーターや新規顧客の獲得にも直結する効果が期待される。また、物理的に満員のアリーナは中継映像の迫力や注目度にも大きく影響し、放映権の価値を高めることにもつながる。BリーグのBMにおいてはまず集客数を増やす施策が求められるが、その際、興行価値を最大化する「満員のアリーナ」に着目することが肝要となる。また、中長期的にはクラブの集客力に見合った会場、アリーナの活用という施策が重要性を持つようになる。こうした中、今回B1部門において総合1位を獲得した千葉ジェッツふなばしは、平均入場者数はB1でトップ、アリーナ集客率ではB1で2位と、まさにチームカラーで埋め尽くされた「満員のアリーナ」をつくり出した好事例といえる。

千葉はマーケティング分野と財務状況分野でともに2位に、経営効率分野で4位、経営戦略分野で1位となり、2位の栃木に10ポイントの差をつけて堂々の連覇を達成した。

好成績の原動力は昨年に引き続き、Bリーグ全体で唯一平均入場者数5000人台を突破している集客力。入場料収入や物販収入を牽引しているだけでなく、常時アリーナ集客率が80%を超える、「満員のアリーナ」をつくり出すことができているため、さらなるリピーターの創出やスポンサー獲得へとつながっていると考えられる。

今後はさらなるステップアップを目指し、BM面におけるアリーナとの一体経営や地域貢献活動の強化とFM面でのBリーグ制覇の両立、といった難題に挑戦していくことになるが、安定した経営基盤に支えられたBM施策がどのような次のブレークスルーをもたらすのか、引き続き注目となる。

仙台はマーケティング分野で3位、経営効率分野と経営戦略分野でともに1位、財務状況分野で4位と安定した成績を残し、2位の熊本と5ポイント差で優勝となった。

仙台はFM面での競技成績では地区優勝を逃したが、昨シーズンとほぼ同水準のチーム人件費ながら勝ち星を倍近く増やして地区2位となったことに加え、各種BM施策により平均入場者数も20%近く伸ばしており、特にグッズ関連利益額については10倍という大幅改善を達成している。まさにFMとBMの両輪がうまくかみ合った結果が表れたものと考えられる。

現状ではアリーナ集客率にまだまだ伸びしろがあり、この流れを継続していけるかどうかが、成長のポイントになるものと思われる。

ランキングの算出方法は、マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況に対して、デロイトトーマツが独自のKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)に基づいて項目別にランク付けを行い、そのランキングに応じたビジネスマネジメントポイントを付与する。なお、BMポイントが同率の場合、マーケティングの順位が上のクラブが上位クラブとなる(以下、経営効率、経営戦略、財務状況の順に同様の判定)。各KPIは以下の通りです。
・マーケティング:平均入場者数、アリーナ集客率、客単価
・経営効率:1勝あたりチーム人件費、1勝あたり入場料収入
・経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、グッズ関連利益額
・財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率

■Bリーグマネジメントカップ 2019 調査結果詳細
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-and-industrial-products/articles/sb/b-league-management-cup.html


記事元:PR Times


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