【Bリーグ】デロイトトーマツがBリーグ所属クラブをビジネスマネジメント面からランキング「Bリーグ マネジメントカップ2018」を発表
2019年07月05日 チーム/リーグ経営 その他 Written by 管理者
デロイト トーマツ グループにおいて、スポーツビジネスを展開するスポーツビジネスグループは、国内男子プロバスケットボールリーグであるBリーグのB1とB2に所属する全クラブを対象に、ビジネスマネジメントの側面(経営面)でランキングした「Bリーグマネジメントカップ 2018」を発表した。初の集計となる今回の発表において、B1覇者は千葉ジェッツ、B2覇者は秋田ノーザンハピネッツとなった。
「Bリーグ マネジメントカップ2018」は、Bリーグから公表された、B1とB2に所属する36クラブの2017-2018年の財務情報など公開情報をもとに、ビジネスマネジメントにおいて重要なテーマである「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つの視点で計11のKPIを設けて分析。ランキングはそれぞれのKPIを数値化し集計している。
スポーツビジネスにおけるクラブチームのマネジメントでは、いかに試合に勝つかという「フィールドマネジメント」と同様に、いかにビジネスとして収益を上げ、また事業拡大をするかという「ビジネスマネジメント」が重要となる。今回新たに発行した「Bリーグ マネジメントカップ」のほかデロイト トーマツではJリーグにおいて同様の分析を行いランキング形式にまとめた「Jリーグマネジメントカップ」を2014年より発行しており、いずれも、スポーツビジネスの一層の発展に向けて、事業や経営といった観点での関心と理解を広げることを目的としている。
千葉は経営効率分野こそ7位に沈んだものの、マーケティング分野は2位、他の分野(経営戦略・財務状況)では1位という好成績を叩き出し、2位の琉球に12ポイントの差をつけて初代王者に輝いた。好成績の原動力はBリーグ全体で唯一平均入場者数5000人台を突破した集客力。入場料収入や物販収入を牽引しているのはもちろん、常時アリーナ集客率が85%を超える、「満員のアリーナ」をつくり出すことができているため、さらなるリピーターの創出やスポンサー獲得へとつながっていると考えられる。
なお、今後の持続的な売上高成長のためには、入場者数か客単価のどちらかを増やすことが求められる。考えられるビジネスマネジメント施策としては、客単価を引き上げるか、より大人数を収容できるアリーナでの興行を増やすか、といった戦略が考えられる。
B2におけるBリーグ マネジメントカップの初代覇者は2位広島に18ポイントの差を付けて圧勝した秋田。秋田にとってはB1より降格して迎えたシーズンだったが、bjリーグ時代から秋田が誇る郷土愛に溢れるブースターに支えられ、B2平均の2倍近い観客数を集めた他、売上高がB1時代の前年を上回る等、降格の影響を感じさせない強さを見せての優勝となった。
また、売上高チーム人件費率や自己資本比率も極めて健全であり、フィールドマネジメント面の成績に左右されない堅実な経営が行われているといえるだろう。フィールドマネジメント面でもB1昇格を果たしたため、来季はそれがビジネスマネジメント面にも追い風となることが期待される。一方、売上高のうち、物販が占める割合が1.5%(入場料収入は28.9%)に留まっていることから、収入源の分散・多角化による成長余地もありそうだ。
<ランキングの算出方法>
マーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況に対して、デロイトトーマツ ファイナンシャルアドバイザリーが独自のKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)にもとづいて項目別にランク付けを行い、そのランキングに応じたビジネスマネジメントポイントを付与する。各KPIは以下のとおり。
マーケティング:平均入場者数、アリーナ集客率、客単価
経営効率:1勝あたりチーム人件費、1勝あたり入場料収入
経営戦略:売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、グッズ関連利益額
財務状況:売上高、売上高成長率、自己資本比率
●このニュースならびに調査結果の詳細についてはこちら。(デロイト トーマツ グループ HPより)
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-and-industrial-products/articles/sb/b-league-management-cup.html
記事元:PR Times
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