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【書籍紹介】甲子園という病 (新潮新書)

2019年03月08日 Written by 管理者

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内容紹介

夏の甲子園は、二〇一八年の大会で第100回を数える。これまでにいくつもの「感動のドラマ」を生んできたことは確かだが、一方で「不都合な真実」に光が当たることは少ない。本来高校野球は「部活」であり「教育の一環」である。勝利至上主義の指導者が、絶対服従を要求して「考えない選手」を量産したり、肩や肘を壊してもエースに投げさせたりするシステムは根本的に間違っているのだ。監督・選手に徹底取材。甲子園の魅力と魔力を知り尽くしたジャーナリストによる「甲子園改革」の提言。

はじめに 

第一章 玉砕球児が消えない理由
二〇一三年夏の甲子園。木更津総合のエース・千葉が投げたボールに観客席がざわついた。それは、甲子園の舞台ではありえないような「山なりのボール」だったからだ。

第二章 “大谷二世"を故障させた指揮官の反省
盛岡大付属・松本裕樹は"大谷二世"と呼ばれた二刀流の逸材だった。しかし、高校三年の夏に甲子園の舞台に立った松本のストレートは、最速時より二〇キロも遅くなっていた。

第三章 松坂大輔と黒田博樹から考える“早熟化" 
甲子園を席巻した平成の怪物・松坂と、高校時代三番手投手だった黒田。しかし、メジャーでの成績は黒田の圧勝だ。彼ら二人の高校時代の恩師は、こう語っている。

第四章 メディアが潰した「スーパー一年生」 
かつて中田翔と並び称された「スーパー一年生」がいた。しかし、メディアでもてはやされて自分を見失った彼は、卒業を待たずに高校を去る。本人による十三年後の告白。

第五章 プロ・アマ規定で置き去りにされた指導の在り方 
プロアマ規定の「雪解け」は望ましいことだが、プロ野球選手だからといって指導がうまいとは限らない。高校野球の指導者に転じた元プロ野球選手が語る指導者論。

第六章 日本高野連にプレーヤーズ・ファーストの理念はあるのか 
二〇一八年からタイブレーク制度が導入されたが、これはあくまで「円滑な大会運営」のため。そこにプレーヤーズ・ファーストの理念は見えない。

第七章 「楽しさ」を取り戻せ 
グアテマラで野球指導をした経験を持つ田所考二は、福知山成美を六度、甲子園に導いた。成功のカギは、中南米で再発見した「スポーツを楽しむ」という姿勢だった。

第八章 甲子園出場を果たした「日本一の工業高校」 
二〇一四年春、初の甲子園出場を果たした沖縄県立美里工業高校は、同時にもう一つの偉業を達成した。ある国家資格の合格者数で「日本一」に輝いたのだ。

第九章 偏差値70超えのスーパースターが誕生する日 
歴史書を愛読する安田尚憲。スキーの全国大会で優勝し、中学時代はオール5だった根尾昴。二人の文武両道選手の存在は、従来の「選手育成」の常識に疑問符を突きつける。

第十章 高校球児の「模範的態度」と「個性」 
神戸国際大付属は、かつて「神戸のやんちゃくれ」と呼ばれた問題集団だった。再生を果たし、甲子園にも出場した彼らの軌跡から考える「高校生らしさ」。


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