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【ダンス】大塚製薬がダンスへの意識調査を実施 スマホネイティブ世代はダンスネイティブ世代!

2017年11月29日 Written by 管理者

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 大塚製薬株式会社では、ポカリスエットブランドにおいて“ダンスネイティブ”な若い世代からの期待に応えるべく、積極的にダンスを活用したコミュニケーション施策を展開し、2016年4月から継続的にポカリスエットのガチダンスCMのプロモーションを行っている。YouTubeやMixChannel上の関連動画の総再生回数は、11月13日時点で4900万回を突破。ポカリスエットPR事務局では、なぜこんなにも多くのダンス動画が再生され、想像をはるかに超えた反響があるのか、高校生、大学生および20代、30代、40代の一般生活者500人を対象に、ダンスに関する調査、および、ダンスや若者に関する2人の専門家へのインタビューを実施した。主な調査結果は、下記の通りだ。

ダンスに能動的な高校生、受動的なオトナ世代。2012年に始まった中学ダンス必修化の影響か?!
■ダンス経験は年代が若いほど高くなる傾向。40代では5割台だが、30代6割台、20代7割台となり、高校生・大学生は8割に。
■ダンスをしたのは「学校の授業」がトップ、高校生は8割近くが学校の授業でダンスを経験するも、40代では4割弱に。
■高校生の6割は「踊ること自体が好き」で「みんなで踊るのは楽しい」。ダンス好意度は年代が若いほど高くなる。
■「踊ることが恥ずかしい」のは6割以上で世代差なく共通しているが、高校生の3割は「踊ることを人に見せるのが好き」(31.0%)で、「ダンス動画を撮るのが楽しい」(35.0%)と回答。

ダンス動画を撮るのは青春の思い出づくり、人に見せるのは当たり前
■高校生の33.7%、大学生の41.2%がダンス動画の撮影経験あり。20代以上との大きな差が存在。
■撮影したダンス動画、8割近くが誰かに見せている。「友達や知人」「家族」のほか、1割はSNSに投稿してみんなでシェア。
■ダンス動画を撮影する理由は、「思い出に残したいから」(57.7%)がトップ。

調査概要
・実施時期 2017年11月17日(金)~11月19日(日)
・調査手法 インターネット調査
・調査対象 全国の高校生、大学生、20代、30代、40代の男女 各世代100人(男女50人ずつ)・合計500人  
 ※20代〜40代の対象者に学生は含まない

スマホネイティブな高校生とオトナ世代のダンス実態
●高校生の86%がダンス経験あり、しかも約3割は自主的にダンスをしている!
 高校生、大学生と、20代〜40代の学生を含まない一般生活者500人を対象に、ダンスの経験について聞くと、全体の約7割(72.0%)は何らかのダンス経験がある。40代では約半数(51.0%)だが、年代が若くなるほど経験率も高くなり、高校生(86.0%)・大学生(85.0%)ではダンス経験者が特に多く8割を超えている[図1-1]。
 ダンスをしたのは「学校の授業」(53.4%)が最も多くなっており、高校生では8割近く(76.0%)が授業でダンスを体験している。2012年から、中学でのダンスが必修化されたことが大きく影響しているようだ。学校の授業以外でも、「好きなアーティストのダンスを真似る」(28.0%)、「遊びや趣味で友達や知り合いと一緒に踊るダンス」(21.0%)など、高校生の3割〜2割が、授業で強制されることなく、自主的に好きでダンスを楽しんでいる[図1-2]。

●踊るのが恥ずかしいのは高校生もオトナも同じ。でも、ガチで踊っちゃうのが高校生、やってみたいと思うだけで踊らないオトナ世代
 次に、今後ダンスをやってみたいかと聞くと、半数が「ダンスをやってみたい」(50.6%)と答えている。若い世代ほどダンス意向が高くなっているが、ダンス経験が少ない40代でも、3人に1人はダンスをやってみたい(35.0%)と答えている[図2]。
 また、ダンスについての意見を聞くと、半数が「みんなで踊るのが楽しい」(51.2%)、「踊ること自体が好き」(42.4%)と答えており、若い世代ほどその意向が高くなっている[図3-1][図3-2]。
 しかし、踊ることに恥ずかしさを感じるかと聞くと、どの世代も一様に高く、高校生(63.0%)でも40代(64.0%)でも、人前で踊ることへの気恥ずかしさに変わりはないようだ[図3-3]。

スマホネイティブな高校生とオトナ世代のダンス動画関与度
●ダンスに対して、能動的な高校生 受動的なオトナ世代。ダンスを他人に見せたり、ダンス動画を撮ることを積極的に楽しむ高校生
 人前で踊ることに気恥ずかしさを感じる、日本人らしいシャイな側面は年代差がないものの、踊ることを人に見せるのが好きかと聞くと、30代では16.0%、40代では9.0%と低いのに対し、高校生では3割が「好き」(31.0%)と答えている[図4-1]。
 また、ダンス動画について聞くと、半数以上がダンス動画を「見ることが楽しい」(56.0%)と答えているが[図4-2]、ダンス動画を「撮ることが楽しい」と答えたのは、30代15.0%、40代14.0%に対し、高校生は35.0%と高くなっている[図4-3]。
 ダンスに対する興味はあり、動画を見ることも少なくないものの、自分のダンスを人に見せたり動画を撮るという能動的な関与となると、授業での経験や動画への親和性など、年代での違いが出てくるようだ。

●高校生の3人に1人はダンス動画の撮影経験アリ 友達とシェアして思い出に残したいから
 ダンス経験があると答えた360人にダンス動画の撮影経験を聞くと、40代では7.8%と1割未満だが、高校生では33.7%、大学生では41.2%がダンス動画の撮影経験がある。しかし、「撮影したことはないが今後やってみたい」と答えたのは40代でも23.5%と全体平均(22.5%)と大差はなく、ダンス動画の撮影にはどの世代にも一貫した興味があるようだ[図5]。
 ダンス動画を撮影したことがあると答えた100人に、撮影した動画を誰に見せたかと聞くと、「自分だけで見た」と答えた人が22.0%で、78.0%は自分以外の誰かに動画を見せている。動画を見せた相手は、「友達や知人」(56.0%)が最も多く、次いで「家族」(22.0%)となっているが、1割は「FacebookやTwitterなどのSNSへの投稿をした」(11.0%)、「YouTubeなどの動画配信サイトへのアップロードをした」(10.0%)と答え、広く多くの人とシェアしている[図6]。
 撮影したダンス動画を自分以外に見せたと答えた78人に、ダンス動画を見せた理由を聞くと、「思い出に残したいから」(57.7%)という理由が最も多く、次いで「ネタとして面白いから」(38.5%)と続き、「復習して上達したい」(35.9%)という上達意向よりも高くなっている[図7]。ダンスを競技としてではなく、コミュニケーションツールとして踊る人の方が多くなっている。

スマホネイティブな高校生とオトナ世代が抱くダンスのイメージ
●高校生の7割がダンス動画を視聴 特定のダンスを指名して視聴
 ダンス動画の視聴経験について聞くと、30代48.0%、40代37.0%だが、高校生・大学生は7割が「見ている」(ともに70.0%)と答え、視聴経験がぐっと高くなっている[図8-1]。ダンス動画を視聴するのはYouTubeなどの動画配信サイトで「特定のダンス動画を検索して見る」(33.8%)という答えが最も多く、「幅広く検索して見る」(13.8%)よりも、話題になっているダンス動画を指名して見ることが多いようだ[図8-2]。
 ダンス動画を見ると答えた285人に、誰が踊っているダンス動画を見るのか聞くと、「好きなタレント」(56.1%)が最も多く、次いで「好きな動画投稿サイトの投稿者(YouTuberなど)」(36.1%)、「プロダンサーによるダンス作品」(31.9%)、「友達や知人」(28.1%)の順となった[図9]。

●ダンスは、カッコよくて楽しくて、華やかで気持ちいいオシャレなイメージ 若い世代はより一層高評価に
 最後にダンスのイメージを聞くと、「カッコいい」(47.8%)、「楽しい」(41.2%)というイメージが高く、「難しそう」(37.2%)という意見はあるものの、「華やかな」(30.8%)、「気持ちいい」「おしゃれ」(共に24.0%)など、ポジティブなイメージで捉えられている。上の世代よりも若い世代の方が反応が高く、ダンスに対し良いイメージを持っている[図10]。

各分野の専門家に聞く、10代のダンスブームについて
 10代の子どもたちが、なぜダンスに熱中するのか、どうしてこれほどうまく踊れるのか? 調査では、各分野の専門家に話を聞いている。
 まずは、全国中高生ダンス部応援マガジン「ダンスク!」やwebメディア「DANSTREET」を運営し、ダンスのエンタメだけではない教育面での新たな可能性を発信する株式会社ディーエスケイ代表の石原久佳氏は、以下のように答えている。

●音楽や映像などダンスが身近な環境で育った子どもたちにとって、ダンスは特別なことではなく、ごくごくあたりまえのこと
 今の子どもたちにとって、ダンスは特別なことではないんです。今の中高生は2000年以降に生まれた世代ですが、彼らは、生まれたときからダンスミュージックやヒップポップを聴いているし、アニメやテレビ番組でも、主人公たちがみんなで踊るシーンがエンディングになっていたり、目にするものも耳にするものもダンスとつながっています。今の子どもたちは、ダンスに対する抵抗感がなく、ダンスは一つの表現方法として既に刷り込み済みです。キッズダンス黎明期は都心部が中心でしたが、今では地方の駅前にダンススクールがあったり、小学校のクラブ活動にもダンスが取り入れられるほど普及しています。大人からすれば、今の子どもはダンスがうまくてすごいなと思いますが、彼らにとってダンスは特別なことではなく、もはや、ごくごく当たり前のことなんです。

●今の中高生は“キッズダンス黄金世代” キッズダンスの裾野は広がり、キッズダンサーはどんどん増殖中
 キッズダンスが注目され市民権を得るようになったのは、ここ10年ぐらい、2008年ぐらいからです。そのあたりから子どもの習い事の一つにダンスが挙げられるようになり、その後2012年に、ダンスが公立中学で義務教育化されました。
 ダンスは勝ち負けや順位がつきにくく、年齢や男女差も関係なくみんなで楽しめるという特長があり、そこに学校のお墨付きがついたことで、ちょうどいい習い事として選択されるようになり、今では、子どもの習い事ランキングの常連となっています。キッズダンスは一過性のブームではなく、しっかり定着していますね。生まれたときからダンスミュージックを聴き、アニメのダンスを観て、ダンスへの抵抗感がなく、キッズダンスブーム真っただ中で学校でもダンスを習った今の中高生は、いわば「キッズダンス黄金世代」といえるでしょう。

●集団ダンスが人気の理由 部活ダンスの8割以上が女の子 集団で踊ることの高揚感の増幅
 今の中高生のダンスの特徴の一つが、高校のダンス部で踊る「部活ダンス」のように集団で踊るスタイルです。なぜ集団で踊るのかといえば、一つは「部活ダンス」の中心が女の子だからです。高校のダンス部はこの数年でかなりの勢いで増えていますが、その8割以上が女子。女の子はみんなで踊る方が安心感もあるので、集団ダンスが主流になります。また、踊ることで得られる高揚感も、一人より集団の方がさらに増幅されるので、集団で踊るダンスが人気となっているようです。
 また、部活ダンスだけでなく、「コピーダンス」や「双子ダンス」も人気ですね。日本人は、ヒップホップなどのステップ系より盆踊りのような手ぶり系ダンスが得意で、座って手ぶりで踊りを合わせる「双子ダンス」は、海外にはない日本人ならではのダンス表現です。おそらく、卑弥呼の時代から手振りダンスをしていたと考えられ、パラパラが流行ったりするのをみても、手振りダンスは日本人のDNAに書き込まれているんじゃないかと思っています(笑)。

●教育、健康、福祉とさまざまな領域に広がる、これからのダンスコンテンツ 
 これからのダンスは、子どものダンスだけでなく、芸能・芸術、エンターテインメントはもとより、プレゼンテーションでメッセージをうまく伝えるためのリズミカルな身体表現方法としてのダンスや、高齢化社会の健康維持・増進のためのダンス、福祉分野でのダンスなど、その領域はどんどん広がっていくと考えられます。ダンスというと、かつてはチャラいとかワルいイメージでしたが、ダンス部は体育会系で厳しく健全です。ダンスを通して人とのコミュニケーション能力が養われ、明るく礼儀正しくなり、生活態度も性格も良くなるというケースも少なくなく、「部活ダンス」は人格形成や情操教育にも良いといわれ始めています。そのうち、ダンスをやってると就職に有利、なんて時代になるかもしれませんね。

石原久佳
1972年、東京生まれ。1996年、リットーミュージックで、編集者・ライター・デザイナーとして活動。2009年「ダンス・スタイル」編集長、2010年「ダンス・スタイル・キッズ」編集長を経て、2011年に株式会社ディーエスケイを設立。現在はウェブメディア「DANSTREET(ダンストリート)」と、全国中高生ダンス部応援マガジン「ダンスク!」を運営。ダンスのエンタメだけではない教育面での新たな可能性を発信続けている。

 次に、10~20代の若者の実態にとことん迫り、若者と社会のより良い関係構築を目指す「電通若者研究部」(通称:ワカモン)の代表・吉田将英氏が、今の中高生のダンス表現とSNSの関係について、以下のように答えている。

●ダンス動画で自己表現をする今の10代 「義務教育化が心理的ハードルを下げ、SNSが物理的ハードルを下げたから」
 今の子どもたちは、ダンスで自己表現をし、それをSNSなどで積極的に発信しています。
 この背景には、義務教育でダンスが必修化されたことで、ダンスで感情表現・自己表現をすることへの心理的なハードルが下げられ、さらに、SNSや動画共有メディアなどのデジタルツールの発達により、自分の感情や表現を自己発信することへの物理的なハードルが下げられたからではないか、と考えられます。
 また、CDで音楽を聞いていたころは、歌手や曲が中心で、ダンサーはライブやPV・MVでしか見ることのできない存在でしたが、動画共有メディアの発達やダンサーのタレント化によって彼らへの注目は高まり、ダンスやダンサーの存在がより身近になってきた、ということも関係あるでしょうね。

●SNSで自己発信する理由 「従来の社会的な基準ではなく、自分の能力や創意工夫を選択する中高生たち」
 中高生がYouTubeやInstagramなどのSNSで自己発信をする一つの理由に、大企業の倒産や社会的インフラの安全神話の崩壊など、これまで大丈夫とされてきた基準がもろく崩れるのを目の当たりにしていることが考えられます。そのため、彼らは従来の社会的な信用や基準みたいなものを信じていません。
 その一方で、YouTuberやInstagramerの活躍を見て、社会と個人でつながり、彼らのように自分の創意工夫でお金を稼げる、生きていけることを知っている世代でもあります。個人が社会とつながるのは、以前であれば芸能人など特定の人たちに限られていましたが、今は普通の中高生の身近にInstagramerがいて、企業からのオファーを受けたりしているのを、直接見聞きしています。
「従来の社会常識を鵜呑みにしない」「個人が社会と直接つながれることを肌で感じている」という点で、社会と自分との関わりの見立て方がオトナ世代とまったく異なり、そのことが自己発信の抵抗感のなさにも影響していると考えられます。

●表現の仕方や表現する場所が変わっても、根っこにある思いは昔と同じ「仲良しの記憶と記録」「青春の思い出づくり」
 ダンスという自己表現方法に抵抗感がなく、SNSという表現手段も手にしている中高生たちですが、なぜ、一人ではなく、双子ダンスや部活ダンスのように集団で踊る動画が数多く公開されているのか?
 考えてみると、そこにあるのは「仲がいいから」「仲良しの思い出をつくりたい」「カタチに残したい」という、昔から変わらない青春時代の思い出づくりではないでしょうか。例えば仲の良い友達とのバンド活動を文化祭で発表することと同じで、仲良しの友達と双子ダンスを踊る動画をSNSで公開している、ということ。今の中高生には、双子ダンスや部活ダンスという乗っかりやすいフォーマットと、SNSという発表の場が身近にあったからそれを利用した、ということだと思います。
 ダンスは身一つででき、場所も選ばないし特別な機材も必要ないので、参入障壁が低く、誘いやすいという特長があります。つまり、巻き込みハードルが低いんです。そのことで、誰でも参加でき、結果、集団になりやすいということも考えられます。
 何をやるかより誰とやるかの方を重視する場合、巻き込みハードルの低いものの方がやりやすいので、誰でも参加しやすいダンスが いい思い出づくりアイテムになっている、とも考えられます。

吉田将英
「電通若者研究部」(通称:ワカモン)代表。「ワカモン」は高校生・大学生を中心に、10〜20代の若者の実態にとことん迫り、若者と社会がより良い関係を築けるようなヒントを探るプランニングチーム。いつの時代も若者は、上の世代にいろいろ言われながらも、新しい感性や考え方で半歩先の未来を象徴する存在。「ワカモン」は、そんな若者のリアルなマインドや インサイトから未来を予見し、より良い関係性のデザインを実現。吉田氏は、プロジェクトプロデュース、インサイト研究を担当。


■大塚製薬株式会社 企業HP
http://www.otsuka.co.jp/


記事元:共同通信PRワイヤー


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