【eスポーツ】ネオマーケティングがシニアのeスポーツに関する調査を実施
2024年11月13日 その他 Written by 管理者
生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングは、2024年9月5日~6日の2日間、全国の60歳以上の男女を対象に「シニアのeスポーツ」をテーマにインターネットリサーチを実施した。
調査背景
近年、eスポーツの市場は急速に拡大し、若年層のみならず、シニア層の関心も徐々に高まりつつある。特に、シニアのeスポーツは、リハビリテーションや交流の場としても注目されており、そのポテンシャルが広く認識され始めている。そこで本調査では、当事者であるシニア層に対し、eスポーツの認知度や参加状況、興味度合い、魅力的だと感じる点など、さまざまな角度からその実態を聴取した。
調査概要
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWebアンケート方式で実施
調査の対象:全国の60歳以上の男女
有効回答数:1000名
調査実施日:2024年9月5日〜6日
以下、詳細な調査結果
■eスポーツを知っているか(n=1,000)
「eスポーツ」の認知度は79.7%(「内容まで知っている」と「名前のみ知っている」の合算)。「名前のみ知っている」が70.4%を占めており、「eスポーツ」という名称自体はシニア層にも広く浸透していることが分かった。
■eスポーツを見たことがあるか(n=1,000)
※回答者には以下の説明を提示
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
「会場で見たことがある」というほどの熱心な層は0.8%にとどまったものの、映像で目にしたことがある層は27.0%に上った。
一般社団法人日本eスポーツ連合によると、日本におけるeスポーツの市場規模は、2024年に194億円、2025年には217億円に成長する見通し。テレビなどのマスメディアでeスポーツが取り上げられる機会は、ますます増えることが予想される。シニア層がeスポーツの映像に触れる機会も、今後さらに増えていくとみられる。
■eスポーツに、プレーヤーとして参加したことがあるか(n=1,000)
プレーヤー経験ありが0.4%、「参加したことはないが、参加したいと思っている」という“プレーヤー潜在層”が4.3%という結果に。現状、シニアにおけるeスポーツの普及率はまだまだ発展途上ということが分かった。
■eスポーツの良いと思う点(自由記述)
※前掲した設問【eスポーツを見たことがあるか】で「会場で見たことがある」「オンラインやテレビ等で映像は見たことがある」と回答した人、または【eスポーツに、プレーヤーとして参加したことがあるか】で「参加したことがある」「参加したことはないが、参加したいと思っている」と回答した人に対し、eスポーツの良いと思う点を、具体的に自由記述で。
「体力がなくても参加できる」「運動が苦手でも楽しめる」と、もともとアクティブではない人でも楽しめるという声があった。球技や陸上競技などといった、フィジカルの強さが求められる “従来のスポーツ”とは異なり、eスポーツはフィジカルの代わりに集中力などを求めるものであるため、ノンアクティブシニアも受け入れやすい傾向がありそうだ。
また、中には「ハンデなく競技できる」「誰にでもチャンスがある」といった声も。
eスポーツは従来のスポーツと比較すると、エイジレス(子どもからシニアまで楽しめる)・ジェンダーレス(男女の身体的制約にかかわらず取り組める)・エリアレス(時間・場所を問わず楽しめる)・ハンディキャップレス(身体的ハンデを超えた交流が可能)・コンタクトレス(接触・対面を避けて参加できる)といった特徴があるが、その特徴がシニア層にも伝わっているとみられる。
【以下、回答を一部抜粋】
・「体力がなくても参加できる」(女性、73歳)
・「ゲームをスポーツの一種とすることでパブリックに良いイメージができた」(女性、61歳)
・「年齢、体格や障害の有無などハンデなく競技できる」(男性、64歳)
・「老若男女ともに楽しめ、加齢による認知症の防止にもつながる」(男性、67歳)
・「運動が苦手でも楽しめる」(女性、60歳)
・「誰にでもチャンスがあるスポーツだと思う」(女性、60歳)
■eスポーツにプレーヤーとして参加することに興味はあるか(n=1,000)
日本初のシニアeスポーツチーム「マタギスナイパーズ」があるなど、eスポーツの世界では60代以上の人が選手として活躍している。
回答者に対して「60代以上のプレーヤーが活躍しているeスポーツがある」という事実を伝えたのち、あらためてeスポーツにプレーヤーとして参加することへの興味度合いを質問した。
前掲した設問【eスポーツに、プレイヤーとして参加したことがあるか】では、現役プレーヤーも含め、プレーヤーに関心を持つ層は4.7%だったが、「60代以上のプレーヤーが活躍しているeスポーツがある」ということを知った本設問では9.8%(「とても興味がある」「やや興味がある」の合算)と、2倍以上に膨れ上がった。
テレビや新聞などで「同世代でもプレーヤーとして活躍できている」ということを目にする機会が増えれば、この数値はさらに伸びていくと考えられる。
■eスポーツへの考えとして、自身に当てはまるもの(n=1,000)
「スポーツだとは思わない」「遊びだと思う」という考えにそれぞれ70.6%・80.0%(※)が同意しているなど、「スポーツ」としての認識はまだ進んでいないものの、「交流につながりそう」「年齢や性別関係なく楽しめそう」と、ポジティブなイメージにもそれぞれ33.5%・46.9%(※)が同意している。
一方、「普及してほしい」「体験できるような機会があれば参加したい」という考えにそれぞれ20%前後(※)が同意していることから、(シニア層ではまだ珍しいという点で)周囲の目や“はじめの一歩”のハードルの高さを懸念している人の存在もうかがえた。
※「とてもそう思う」「ややそう思う」の合算
■eスポーツがもたらす効果のうち、魅力的だと思うもの(n=1,000)
「脳の活性化や認知機能低下の予防」が66.3%(※)でトップに。
eスポーツが認知機能の維持・改善に一定の効果があることは、奈良県磯城郡川西町が行った実証実験や埼玉県鶴ヶ島市が発表した効果検証などで明らかにされているが、当事者であるシニア層にも、eスポーツ=健康増進というイメージは広く浸透しているとみられる。
※「とても魅力を感じる」「やや魅力を感じる」の合算
■どのような取り組みがあれば、同年代・同世代でeスポーツがより普及すると思うか(自由記述)
「地域」というキーワードが目立った。わざわざ遠くに足を運ばずとも、身近な場所で習える場所を作ることが普及への近道といえるだろう。また、「指導してくれる人が地域にいれば」「レベルごとに参加できる」(と良い)といった声や、「下手でも引け目に感じなければ楽しめる」と、初めての挑戦で置いてけぼりになってしまわないかを気にする声もあった。
シニア層にはまだまだ普及途中の段階である現在、eスポーツ施設がシニアを呼び込むには、「初心者のみ」「はじめてのeスポーツ」などと銘打ったコースで不安要素を和らげることがポイントになるとみられる。
【以下、回答を一部抜粋】
・「指導してくれる人が地域にいれば普及すると思います」(女性、75歳)
・「地域などでの対戦ゲームなど身近なところからの広がりを期待している」(女性、63歳)
・「サポーター企業がより増えて、地域などでより大会が増えると参加がしやすくなると思います。また、大会などをSNSやテレビなどで頻繁に放映されると身近になると思います」(65歳、女性)
・「地域ごとに誰でもが参加できる大会があり、レベルごとに参加できる」(男性、67歳)
・「無料で参加できる教室を自治体で行ってほしい」(女性、69歳)
・「少し難しいという観念があるので、そのあたりをクリアにできればいいかなと思います」(男性、73歳)
・「簡単なものから始められる仕組みがほしい。下手でも引け目に感じなければ楽しめる」(女性、71歳)
●このニュースならびに調査結果の詳細はこちら。(株式会社ネオマーケティング HPより)
https://corp.neo-m.jp/report/investigation/sports_011
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