【テニス】「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」、女の子とスポーツを取り巻く課題を知り、解決策を考える5日間「女の子のためにスポーツを変えるウィーク-COACH THE DREAM-」開催
2024年10月22日 地域振興/社会貢献 アスリートマネジメント/セカンドキャリア Written by 管理者
ナイキジャパングループ合同会社とスポーツを通じて世界中の子どもや若者の支援に取り組むローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団は、10月16日〜20日に「女の子のためにスポーツを変えるウィーク - COACH THE DREAM - 」を東京で開催した。本企画では、女の子とスポーツを取り巻く課題と、それらに対するアプローチを話し解決策を提示することを目的としている。5日間にわたる本イベントには、現在スポーツ界で活躍するアスリートである大坂なおみ選手らが参加し、ユニークなスポーツ体験を届けた。また、国内外の専門家やアスリートたちを招いて女の子がスポーツ参加に関して直面する障壁への理解を促進するためのディスカッションを実施し、日本中の女の子の変革をもたらすための行動を起こした。
スポーツを通じて子どもや若者の支援に取り組む国際組織であるローレウスとナイキは、大坂なおみ選手と共に「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」を2020年に設立した。この取り組みでは、女の子が生涯を通じてスポーツを続けていくために不可欠な、安心安全なスポーツの場づくり、指導者研修、地域コミュニティ団体への助成など、女の子のスポーツの未来のために力を注いできた。今回、設立5年目を祝し、10月16日~20日の5日間、ローレウスとナイキ主催で「女の子のためにスポーツを変えるウィーク -COACH THE DREAM -」を開催し、国内外から課題に関心ある企業、行政、メディア、競技団体、NPO・NGO、アスリート、プレー・アカデミーパートナー団体等、約400人が参加した。
活発な子どもたちは、学校生活だけではなく、生涯を通して健康で幸福度が高く、社会的にも成功するという研究結果が報告されている。一方で、全世界で必要な運動を満たしている子どもは5人に1人といわれている。特に女の子は、女性のロールモデルが少ないことや、女の子特有のニーズに配慮や理解のあるコーチが少ないこと、女の子のニーズに合うスポーツの機会が少ないことから、さらに運動機会が限定されている。
2024年の世界ジェンダーギャップ指数で、146カ国中118位と先進国の中で最下位である日本でも、女の子の“スポーツ離脱”は例外ではない。スポーツ庁の統計によると、1週間の総運動時間60分未満は、小学生男子が9.0%、女子が16.2%。中学生男子は11.3%、女子は25.1%(4人に1人)ということが明らかに。中学生になると女子の運動時間が減り、男女間で2倍以上の格差がある。
このような状況の中で、「女の子のためにスポーツを変えるウィーク -COACH THE DREAM-」では、スポーツが女の子の情緒、社会的・身体的発達やメンタルヘルスに与える影響を認識し、障壁となっている社会的・文化的なマインドセットを変えていくことを目指し、5日間にわたるイベントを実施した。
Day 1:10月16日 マスターコーチ研修
マスターコーチ(スポーツ指導者の講師)となる人材育成のための研修を実施し、日本だけではなく、韓国、フィリピン、インドネシアから合計15名が、「メンタルヘルスやトラウマへ配慮したスポーツコーチング」についての最終研修を受けた。本研修は、今年9月より5回にわたり、オンラインで実施されてきた。最終回では講座に加え、参加者同士で交流をしながら、意見交換や身体を動かすアクティビティを通した研修を実施した。
Day 2:10月17日 ウェルカムディナー
「女の子のためにスポーツを変えるウィーク - COACH THE DREAM -」を盛り上げるために、国内外からの参加者約50名が参加したウェルカムディナーを開催した。当日は、ナイキジャパン VP兼ゼネラルマネージャー小林哲二氏が乾杯の挨拶を行い、参加者を歓迎した。また、米国代表の競泳選手としてオリンピックで5つの金メダルと1つの銅メダルを獲得したローレウスアカデミーメンバーのミッシー・フランクリン・ジョンソン氏と、ローレウスアンバサダーで日本を代表する陸上選手として活躍してきた為末大氏がゲストとして参加し、挨拶を行った。参加者は食事を楽しみながら、自身のスポーツを通しての経験や、女の子のスポーツ参加についての課題などについて話し、交流した。
Day 3: 10月18日 東京サミット
10月18日には、本企画のハイライトである東京サミットを開催した。午前の部では、プレー・アカデミー参加者で、スポーツを楽しんでいる女の子2名より「私にとってのスポーツ」をテーマにしたスピーチを行った。スポーツをして苦しい経験をした際にチームメートや先生に助けてもらったことや、スポーツが人とつながるきっかけをくれていることなど、実際のエピソードを交えながら、スポーツの楽しさと課題を訴えた。
その後、「障壁を知る『私たちは何を考えるかー女の子の声を聞いてみて』」というテーマでパネルディスカッション①を行った。現役アスリートである田中美羽選手(野球・読売ジャイアンツ)、桃山学院教育大学の世古汐音さん、女子バスケットボールの指導者として活躍する恩塚亨氏(前バスケットボール女子日本代表ヘッドコーチ)、スポーツとジェンダー領域の専門家として大学で教鞭をとる來田享子教授(中京大学)を交え、女の子のスポーツを取り巻く課題やその解決方法について体験談を交えながらディスカッションを実施した。
続くパネルディスカッション②では、「障壁へのアクション 『自分らしくスポーツができる未来へ』」をテーマに、世界的に活躍してきたアスリートであり、ローレウスアカデミーメンバーであるミッシー・フランクリン・ジョンソン氏、子ども・若者育成のためにスポーツを活用する団体を支援してきた団体Center for Healing and Justice through Sportの創設者であるメーガン・バートレット氏、ナイキ VP兼チーフ インパクト オフィサーのヴァネッサ・ガルシア・ブリトーの3名が登壇し、意見交換を行った。女の子たちが自分らしくスポーツを楽しむための示唆に富んだ内容となった。
午後の部では、国内外から集まったプレー・アカデミーやナイキのパートナーが、スポーツを通じた女の子のエンパワーメントの先駆的な地域での取り組みを紹介した。国内からは、指導者向けの研修やネットワーキングを行う一般社団法人S.C.P.Japan、首都圏の障害のある女の子にクライミング教室を提供するNPO法人モンキーマジック、大阪府の女子部活動支援を行う桃山学院教育大学、ハイチからはサッカープログラムを提供するGOALSハイチ、アメリカ・ロサンゼルスからはレスリングプログラムを提供するBeat the Streetsロサンゼルス、ナイキパートナーから、中国の学校スポーツ支援をしている北京ウェスタン・サンシャイン・ファンデーションより事例の発表があった。
また、当日は本イベントのために制作された動画の発表も行い、「女の子のためにスポーツを変える」べくSNSでの動画拡散を呼び掛ける合同アクションを実施。会場内外で大きな反響があり、SNSでは、動画が25万回以上再生されている(10月20日時点)。
さらに、スポーツ現場におけるジェンダー平等推進のための工夫やヒントをまとめた「女の子のスポーツ参加を促す指導者ガイド」も発表した。本ガイドはスポーツ現場からのニーズに応えるために制作され、女の子が安心して安全にスポーツに参加でき、スポーツからあらゆるものを得られるように、指導者が知っておくべき「知識」と、その知識をベースにどのような「意識」で指導にあたることが重要なのか、7つのアプローチにまとめられている。より多くの子どもたちのスポーツ参加を促すため、株式会社読売巨人軍、公益財団法人日本バスケットボール協会をはじめ、国内のスポーツ・女性分野で活動する17団体(10月20日時点)から賛同を得ている。
指導者ガイド:https://bit.ly/4e8giQK
Day 4: 10月19日 ガールズセッション
4日目には、ガールズセッションを実施した。セッションにはプレー・アカデミーが首都圏・大阪・ロサンゼルス・ハイチで支援するプログラムリーダーやコーチたちと、9歳から15歳までの女の子35名が参加し、運動遊びやピックルボールを行った。大坂なおみ選手やミッシー・フランクリン・ジョンソン氏らのゲストアスリートと一緒に身体を動かしながら、スポーツの楽しさを実感した。さらに、女の子からの質問に対し、ゲストアスリートは体験談を交えながらメッセージを送った。当日のセッションは、ヨネックスをはじめとする大坂なおみ選手のスポンサー企業や団体が集結し実施された。
Day 5:10月20日 COACH THE DREAM 指導者研修
最終日には、「メンタルヘルスやトラウマへ配慮したコーチング」をテーマにした研修会を実施。アメリカのコーチング専門団体 「センター・フォー・ヒーリング&ジャスティス・スルー・スポーツ(CHJS)」からトレーニングを受けた日本人マスターコーチが講師を務め、全国のスポーツクラブや競技団体、学校の部活動などの指導者、コーチら約50人は子どもやアスリートに居心地の良いスポーツ環境を届けるための半日研修を受けた。脳科学を用いて、スポーツをする子どもたちが心地よいと思える適切なサポートや子どもたちとのポジティブな人間関係の構築方法などを、実践形式で学んだ。
ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団
ローレウスは、スポーツの力を活用して、世界中の子どもたちや若者、彼ら・彼女らの地域コミュニティにおける暴力、差別、不平等を無くし、スポーツで世界を変えられるということを証明してきました。現在、スポーツの力で子どもたちや若者の生活に変化をもたらすために、45以上の国と地域において260以上ものプログラムを支援している。
https://www.laureus.com/sport-for-good
ナイキ (ソーシャル・コミュニティ・インパクト チーム)
ナイキは全ての子どもたちがスポーツや遊びに参加し、自分たちの最大限の可能性を引き出すため、活動的でインクルーシブな世界の実現をビジョンとして「Future of Youth Sport」を掲げている。地域団体、アスリート、専門家、従業員とともに、私たちは現状の打破に取り組み、すべての子どもたちのスポーツへのアクセスと経験を向上する取り組みを行っている。子どもたちのスポーツや遊びのアクセスを阻む社会的障壁を打破し、特に女の子のスポーツ参加を向上するための質の高いコーチングを推進している。すべての子どもたちが自分らしく活発に過ごせる場所があることが、公平でより良い社会につながっていくと信じて活動を続ける。
https://about.nike.com/en/impact
プレー・アカデミー with 大坂なおみ
「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」は、大坂なおみ選手、ナイキ、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団のパートナーシップによってつくられたプログラム。生涯を通して恩恵があると証明されている遊びとスポーツを、現代社会に根付いているジェンダー格差を埋めるのに役に立つエンパワメントツールとして活用し、女の子の生活に変革をもたらすことを目的とする。
多様なニーズに合った機会の欠如、女性コーチやロールモデルの少なさ、文化的な障壁は女の子が遊びとスポーツに参加する際に直面する数多くの課題のほんの一部に過ぎない。
プレー・アカデミーは、これらの課題に取り組むために、地域コミュニティ団体に助成金やキャパシティ・ビルディング、研修の機会を提供し、楽しく前向きな遊びの体験や安心安全なスポーツの場づくりを行っている。また、女の子特有のニーズに配慮したジェンダー・インクルーシブなコーチング研修を受けた指導者の増加とネットワーク構築にも取り組んでいる。
このプログラムは2020年に東京(首都圏)で開始し、その後ロサンゼルスやハイチ、大阪府にまで支援を拡大してきた。
https://playacademynaomi.com/ja/
記事元:PR Times
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