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「メジャーで最も美しい球場」が大規模改修へ! 特典満載のVIPサロンなど4つのスペースを新設

2016年09月30日 コラム Written by 川内 イオ

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 メジャーリーグ(MLB)で、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークに次いで2番目に古い球場をご存じだろうか? 答えは、「メジャーで最も美しい球場」とも称される、シカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールド。オープンしたのは1914年で、カブスは1916年から使用を始め、今シーズンで101年目を迎えた。

 2015年に開場100周年を記念して電光掲示板が設置された以外、特に大きな改修もなかったリグレー・フィールドだが、4万人前後の収容人数に対して、シーズンチケット購入希望者のウェイティングリストには8万8000人が名を連ねている(MLBオフィシャルサイトより)。

 この絶大な人気を背景に、球団は今夏、5億ドルを投じる大規模なリノベーションを決定。と言っても、球場は住宅街に建っており、規模の拡張はできないので、地元のファンとの対話を重ね、要望を取り入れた4つのプレミアムスペースの設置を進める。

 ホームプレートの真後ろに設けられるVIPスペースは、長期間のスポンサー契約を結んでいるアメリカン航空の名を冠した「The American Airlines 1914 Club」。
 地元シカゴの建築家がデザインしている高級サロンのようなスペースで、会員になれるのは限定600人。ここで試合を観戦することはできないが、エアコンの効いたサロンで試合の前後や試合途中にもワインや特別な食事、軽食を楽しむことができるほか、会員専用のレストルームも用意されている。

 会員限定のサービスも充実していて、球場への専用の入り口が用意され、観戦シートも特別製。球場の自席まで食事のデリバリーをしてくれたり、試合前のバッティング練習の見学、試合後のフォトセッションなどの特典も付く。
 このスペースは、「試合前や雨天の中断時にたむろする場所が欲しい」「球場内で売っているものよりも良いモノを食べたい」「トイレで待ちたくない」といったファンの声を反映して設計されているという。

 このVIPスペースの会員になるための価格はまだ決まっていないそうだが、現在、ホームベース真後ろのシーズンチケットを持っているファンが優先的にこのVIPスペースの利用権を手に入れることができる。カブスは現在、優先順位リストを作成しており、名を連ねたいファンは返金不可の500ドルの手数料を支払うことになっている。VIPスペースは2018年にオープン予定で、その後、1塁側と3塁側、2階席に設けられる予定の3つのスペースの建設が始まり、19年から20年の間に完成を見込む。

 歴史ある球場の外観や雰囲気を維持したまま、限られたスペースで、いかに収益力を高めるか。カブス首脳陣が知恵を振り絞った球場のリノベーションがどういう効果を生み出すのか、注目だ。

【了】


川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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