ブンデスリーガ開幕戦のVR放送が決定! 放映権を持つFOXスポーツが無料提供
2016年08月25日 コラム メディア/放映権 Written by 川内 イオ
アメリカの大手テレビ局FOX傘下のFOXスポーツとヴァーチャルリアリティ(VR)ストリーミングを手掛けるアメリカのスタートアップNextVRが5年間の提携契約を発表したのが、今年2月だった。
その後、2社は4つのスポーツコンテンツをVR放送してきた。カーレースNASCARスプリントカップシリーズの開幕戦デイトナ500、昨年からスタートしたプロボクシング興行「プレミア・ボクシング・チャンピオンズ」のタイトル戦、アメリカ東海岸沿いの17大学が名を連ねるビッグ・イースト・カンファレンスのバスケットボールトーナメントとゴルフのUSオープンだ。
そして8月22日、2社による新たな試みが公開され、にわかに注目を集めている。ドイツサッカーリーグ機構(DFL)とのコラボレーションで、8月26日に開催されるブンデスリーガの2016‐17シーズン開幕戦、バイエルン・ミュンヘンとヴェルダー・ブレーメンの対戦で行われるこの試合を、ライブVRで国際放送すると発表したのだ。
アメリカの複数メディアによると、FOXスポーツは昨シーズンから80の地域でブンデスリーガの放映権を持っており、昨シーズン中にVR放送を目指していたがタイミングが合わず、今シーズンの開幕戦に標準を定めた。
今回のVR放送は、アメリカ、カナダ、カリブ海、アジアと欧州の複数の国で、無料で視聴可能。(日本では、ブンデスリーガの放映権をFOXスポーツが持っていないため、視聴できない)FOXスポーツとNextVRのポータルサイトで、VRヘッドセットを装着して視聴する。今回は7台のカメラで選手の動きをキャプチャーするそうだが、どういう映像になるのかは、筆者にも想像がつかない。恐らく、全く新しい視聴体験になるだろう。
スポーツとVRは相性が良いと言われ、FOXスポーツとNextVRの2社を見ても、どんどんと領域を広げている。2016年は「Oculus Rift」「HTC Vive」「PlayStation VR」という3社のVRヘッドセットの販売がスタートする。VRヘッドセットが手ごろな価格で変えるようになれば、スポーツ観戦の環境はどんどん変わっていくだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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