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新ユニフォームを成層圏に飛ばして生中継! レディングFCのプロモーションがすごい!

2016年07月29日 コラム Written by 川内 イオ

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 サッカー界において、ユニフォームのリニューアルは、オフシーズンの大きなニュースの一つだ。例えば、マンチェスター・ユナイテッドは、遠征先の上海で開催されたイベントで、新シーズンのユニフォームを披露し、世界に報じられている。

 しかし、マンUのようにメディアに取り上げられるのはごく一部のトップクラブにすぎない。時折、奇抜なデザインを採用した中小クラブがSNSをにぎわせるが、ほとんどのクラブのユニフォームは、新調したところでサポーター以外に知られることはない。

 ユニフォームの売り上げは需要な収入源だけに、このトップクラブやスター選手偏重の現状を覆し、何とか注目を集めようと知恵を絞る中小クラブもある。今、話題になっているのが、イングランドのフットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部リーグに相当)に所属するレディングFCの試みだ。

 なんと、2016‐17シーズンの新ユニフォームを、成層圏に打ち上げたのである。
 クラブ公式ホームページによると、カメラ付バルーンにホームとアウェー、2枚のユニフォームをハンガーに固定して搭載。7月27日午前10時に打ち上げられたバルーンは、2枚のユニフォームをひらひらさせながら、135分をかけて上空3万9084メートルまで到達した。その後、バルーンとユニフォームはパラシュートで降下し、セットフォードとノーウィッチの間に無事帰還した。

 レディングは、この一大イベントをクラブのオフィシャルFacebookとYouTubeチャンネル、そして本拠地マデイスキー・スタジアムの大きなスクリーンでライブ配信。
 そして、中継が終わった直後、今夏に新規加入した4人の選手がスタジアムに登場し、ファンを沸かせたそうだ。

 公開されているYouTubeの映像(https://youtu.be/Tc-6HZTK2rk)を見ると、地球の丸さと青さを十分に感じられる絶景をバックにしたユニフォームの映像は、若干シュールでありながらも、インパクト大。秀逸なのは、画面右上の「i」をクリックすると、ユニフォームをオンラインで注文できる仕組みになっていることだろう。

 このプロジェクトのコストは不明だが、調べてみると、昨年に公開されたファッション通販サイトZOZOTOWNの企画では「成層圏で動画を撮影してくれる」という権利の価格が 129万6000 円だった。恐らく、今回のユニフォームを成層圏に送る企画も、それほど大きな価格差はないと思われる。

 大金をかけずに前代未聞の挑戦を仕掛けてファンを喜ばせ、なおかつ世界的に注目を集めることに成功したレディング。これはアイデア次第で、中小クラブもオフシーズンに光を浴びることができるという良い例だろう。
 この企画がユニフォームの売り上げにどれほど貢献したのか、気になるところだ。

【了】


川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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