開催国ドイツに74億ユーロ以上の経済効果をもたらしたEURO 2024
2024年09月03日 コラム 大会/イベント運営 Written by 川内 イオ
2024年6月から7月にかけてドイツで開催されたUEFA欧州サッカー選手権(EURO 2024)は、74億ユーロ(82億ドル)以上の経済効果を生み出したようだ。アメリカの調査会社ニールセンが発表した。
EURO 2024では、6月14日から7月14日まで、10の開催都市で51試合が行われた。調査によると、チケット販売数は270万枚で、フランスで開催されたEURO 2016で記録した243万枚の大会記録を上回った。
74億ユーロに及ぶ経済効果全体の90%以上は、270万枚のチケット所有者が直接費やしたお金によるもので、チケットの44%はドイツ国外からの購入者だった。
また、経済効果とは別にEURO 2024の報道によってドイツと開催都市は5億7100万ユーロ(6億3700万米ドル)の広告価値を得た。
ニールセンの調査とは別に、EURO 2024はメディアを通しても大いに盛り上がったことが分かっている。大会開幕戦では、ドイツ国内で2250万人が、ドイツの公共放送局ZDFで放送されたスコットランド戦の5対1の勝利を観戦。テレビ視聴率は69%に及んだ。
その後、開催国が出場する試合は全て2300万人以上の視聴者を集めた。チームが大会を勝ち進むにつれて視聴者数は増加し、無料放送局ARDが放送した準々決勝のスペイン戦では平均視聴者数が2613万人に達した。これは視聴率80.9%に相当する。
スペインとイングランドの決勝戦では、試合を放送したイギリスの公共放送局のBBCと民間放送局のITVのテレビ視聴者を合わせると平均2230万人、ピーク時には2420万人の視聴者を獲得。スペインでも公共放送局のRTVEが1360万人の視聴者を獲得している。
アメリカではFOXスポーツが決勝戦の中継で643 万人の視聴者を集め、アメリカで放送されたEURO史上最多の視聴者数を記録。各試合の中継視聴者数は平均168万人で、アメリカで英語放送されたEURO史上最多の視聴者数となった。
また、欧州サッカー連盟(UEFA)は決勝戦を前に、TikTok、インスタグラム、フェイスブック、X、WhatsAppの公式アカウントが、大会開始以来1400万人以上の新規フォロワーを獲得したと発表した。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
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