スポーツ界に浸透し始めたアマゾンの自動決済技術「Just Walk Out」。スタジアムの混雑を解決
2024年04月01日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ

アマゾンが展開する自動決済技術「Just Walk Out」が、スポーツ界に浸透し始めている。
「Just Walk Out」は2018年、アメリカのシアトルにオープンした「Amazon Go」の1号店で導入された技術。入店時、「Just Walk Out」のゲートでクレジットカードやデビットカードなどを用いてチェックインすると、カメラと棚のセンサーを使用して人が何を手に取ったかを検出し、商品を持ったままゲートを出た際に自動で決済される仕組みになっている。通常のスーパーのようにレジに並ぶ必要はなく、会計の手間や時間、人件費を大幅に省くことができる技術だ。
スポーツの試合会場では試合前後と休憩時間に買い物客が殺到して長蛇の列になり、なかなか自分の席に戻れないという課題がある。その課題を解決する「Just Walk Out」はこれまで、アメリカの四大スポーツであるNFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、MLB(野球)、NHL(アイスホッケー)の試合やさまざまな屋内外の会場で導入されてきた。
海外展開も進んでおり、2023年にはオーストラリアで開催されているオーストラリアン・フットボール・リーグで使用されるマーベル・スタジアム(メルボルン)内の2店舗で導入された。
そして今年3月、ヨーロッパの屋内競技場では初めて、イギリスのアイスホッケーリーグ「エリートリーグ」に所属するベルファスト・ジャイアンツのSSEアリーナで、導入された。
ファンはゲートで好みの非接触型決済方法を選択し、欲しいものを手に取って外へ出るだけ。この利便性の高さが実証されれば、「Just Walk Out」を導入するクラブは今後ますます増えるだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
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