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ヨーロッパで人気急上昇のスポーツ・パデル、プロツアーがアメリカでも本格始動

2023年04月04日 コラム Written by 川内 イオ

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近年、ヨーロッパを中心に人気を集めているスポーツ、パデルのプロツアーが未開拓の巨大市場アメリカでも本格展開するようだ。パデルはテニスとスカッシュを合わせたようなスポーツで、右肩上がりで競技人口が増えており、世界で2500万人以上がプレーしているとされる。

現在は、国際パデル連盟から承認を得ていないものの、ヨーロッパを舞台に2005年から開催している「ワールドパデルツアー」、カタール・スポーツ・インベストメントと国際パデル連盟が組んで2022年に始動した「プレミアパデル」という2つのプロツアーが開催されている。

アメリカでパデルはまだそれほど注目されてこなかったが、昨年10月、パデルの元プロ選手、ファブリス・パストールとアメリカパデル協会が2020年に設立した「APT パデルツアー」が、アメリカの事業家でニューヨーク・ヤンキースのパートナーでもあるIke S. Franco氏を株主兼資本パートナーとして迎えたことを発表。(その後、「APT パデルツアー」は「A1パデル・サーキット」に名称を変更)

今年3月、ニューヨーク・ヤンキースのオーナー、ヤンキー・グローバル・エンタープライズ(YGE)がA1の株式を取得することで合意した。A1は、YGEの資本参加を機にツアーを大規模展開していく計画で、今年だけで17カ国、4大陸、20都市を回る。さらに、A1公式パデルクラブを全米に展開する意向だ。

A1が、巨大市場アメリカを開拓することができれば、パデル人気はさらに高まるだろう。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl


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