試合中のスター選手と入れ替わってダンクシュート!? NBAが発表したアプリ機能が話題沸騰
2023年03月02日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ
NBAが新たに発表したテクノロジーに、大きな注目が集まっている。2月17日にアメリカのソルトレイクシティで開催されたNBA All-Star Tech Summitで、NBAのアプリに搭載される新機能が明かされた。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーがスマホで人気スポーツキャスター、アーマド・ラシャドの身体を360度スキャン。壇上のスクリーンに映されたユタ・ジャズの試合の画面でテイレン・ホートン・タッカー選手を指定すると、瞬時にタッカー選手の姿が紫のセーターに白いパンツ姿のアーマド・ラシャドのアバターに入れ替わった。
そのアバターはタッカー選手の実際の動きに連動していて、タッカー選手がダンクシュートを決める場面では、カジュアルファッションのアーマド・ラシャドが見事なダンクをたたき込んだ。
これは、最新の3Dスキャンによってリアルタイムで選手と自分を入れ替えることができる技術。応援するチームで選手の一人としてプレーする気分を味わったり、憧れの選手に入れ替わってスーパーシュートを決められるようになる。
さらに、NBAのアプリにはより多くの言語の選択肢が用意され、有名人による解説の配信、高度なグラフィックスとカメラアングル、ゲームを仮想スペースに移動する機能などが追加される予定だ。この機能のリリース日はまだ発表されていないが、タッカー選手とアーマド・ラシャドが入れ替わる映像はTwitter上で大きな反響を呼んでいる。
野球、サッカー、アメリカンフットボールなどのファンも、同様の機能があれば使ってみたいという人が多いはず。このユニークな技術はいずれ、他の多くのスポーツで採用されるだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
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