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「空飛ぶタクシー」の導入試験が2024年のパリ五輪に向けてスタート

2021年12月10日 コラム Written by 川内 イオ

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フランス政府は、2024年の夏季オリンピック開催時に、2つの航空路で「空飛ぶタクシー」を提供することを計画している。パリから北西へ車で約1時間半の場所に位置するポントワーズコルメイユ飛行場で、試験を開始した。過去のオリンピックでは、平均約600万人がチケットを購入しており、開催期間の交通渋滞を緩和するための措置。

予定されているルートは、オリンピック時に多くの外国人客を迎えるシャルル・ド・ゴール国際空港とパリ郊外に位置するル・ブルジェ空港の間を結ぶものと、パリの郊外に位置するイッシー・レ・ムリノー市のヘリポートとフランス最古の民営飛行場の一つでもあるサン=シール=レコール飛行場を結ぶものとされる。

このプロジェクトには、ドイツのボロコプター社とリリウム社、オランダのエアバス社、イギリスのバーティカル・エアロスペース・グループ社、アメリカのジョビー・アビエーション社など約30社の航空宇宙メーカーが参加。これまで交通機関の空白地帯だった300m以下の低空飛行を優先的に実施する。

eVTOL(電動垂直離着陸機)のテストでは、騒音や振動レベル、乗降手順、バッテリーの充電方法、空飛ぶドローンを従来の航空交通と安全に統合する方法などが評価される。

また、ポントワーズコルメイユ飛行場では、すでに血液バッグや健康キットなどの医療用品を搭載したドローンの飛行や、衝突防止装置、充電装置などのテストが行われているという。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』(文藝春秋)が発売中。https://www.amazon.co.jp/dp/4166613367/


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