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NHL新加入シアトル・クラーケンの画期的なホームアリーナ、Amazonのレジなし決済技術も導入

2021年10月31日 コラム Written by 川内 イオ

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今シーズン、米ナショナルホッケーリーグ(NHL)に新加入した「シアトル・クラーケン」。総額9億3000万ドルをかけて改修されたホームアリーナの「クライメイト・プレッジ・アリーナ」が、話題を呼んでいる。

まず、アリーナの名前。シアトルに本社を置くAmazonが命名権を取得したが、自社の名前や商品の名称ではなく、「Climate Pledge=気候への誓い」とした。

同社は2019年、自社の二酸化炭素排出量を2040年までに実質ゼロ(=カーボンニュートラル)とする気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)を発表。昨年には、20億ドルを投じてClimate Pledge Fund(気候変動対策に関する誓約のための基金)を設立している。アリーナの名称も、気候変動への関心を高めるために「Climate Pledge」とした。

クライメイト・プレッジ・アリーナも2024年までに廃棄物ゼロにするだけでなく、食料を地元で調達し、使い捨てのプラスチックを全て排除する方針。さらに、約1万8000席のアリーナの電力は全て再生可能エネルギーでまかなわれ、その一部は会場内で発電されている。

また、アリーナには最新のテクノロジーが導入されており、専用アプリを使用すると、観戦チケットの保管管理、駐車場の予約、試合中の統計やハイライトの視聴が可能。さらに、クラーケンの試合の日にシアトル・モノレールを無料で利用できるサービスも提供している。

この施設で最もユニークなのは、小売店でアマゾンのレジなし決済技術「Just Walk Out」を使用していること。「Just Walk Out」は、カメラと棚のセンサーを使って、人が何を取っているかを検知し、アカウントに請求するサービスで、入店前にクレジットカードを登録しておけば、欲しいものを取ってレジでの会計をせずに店から出ることができる。 

手のひら認証サービス「Amazon One」も導入されており、入場ゲートで手のひらをかざして入店し、商品を持って手のひらをデバイスにかざすことで決済を終えることもできる。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz


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