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ネットフリックスが「ナスカー」で唯一の黒人レーサーのドキュメンタリー番組を制作

2021年05月07日 コラム Written by 川内 イオ

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アメリカの動画配信大手のネットフリックスが、全米で最も人気のあるモータースポーツ「NASCAR(ナスカー)」のドライバー、ババ・ウォレスのドキュメンタリーを制作すると発表した。

ナスカーは、43台のマシンがオーバルコース(楕円形の形状をしたサーキット)をグルグルと周回しながら順位を競うカーレース。1シーズン36戦で、2〜11月までほぼ毎週開催される。全てのレースが全米で生中継され、1レースの視聴者数は数百万人に達する。例えば、昨年5月、コロナ禍で無観客開催された一戦では、平均視聴者数が626万人を記録した。

ネットフリックスのドキュメンタリーは、今年1月、NBAのレジェンド、マイケル・ジョーダンが共同オーナーとして設立した23XIレーシングチームでドライバーに起用されたババ・ウォレスのファーストシーズンを追うもの。ババ・ウォレスは、ナスカーが主催するトップ・カテゴリー「カップ・シリーズ」で、アフリカ系アメリカ人初のフルタイムドライバーだ。

2020年5月にミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警官による暴行で死亡した事件をきっかけに、人種差別抗議運動Black Lives Matter(BLM/ブラック・ライブズ・マター)が盛り上がって以降、ババ・ウォレスは人種的不平等について積極的に発言し、注目を集めてきた(昨シーズンはリチャード・ペティ・モータースポーツに所属)。

昨年6月、バージニア州マーティンズビルで開催されたレースでは、BLMのカラーリングを施したブラックカラーのマシンで走行。その後に開催されたアラバマ州のタラデガで行われた一戦で、ババ・ウォレスのガレージから「絞首刑用の吊り縄」が発見され、大騒動になった(後日、FBIの捜査で事件性はなしと判断された)。

報道によると、今回のドキュメンタリーでは、ババ・ウォレスのシーズンに密着しながら、人種的不平等と戦う姿も描かれるようだ。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz


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