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アメリカのスポーツ界でブームのポッドキャスト。NBAの2人のスターも参入

2020年09月02日 コラム Written by 川内 イオ

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NBAのブルックリン・ネッツに所属するスター選手、ケビン・デュラントが、ポッドキャストビジネスに参入する。今年8月、ケビン・デュラントは起業家のリッチ・クライマン氏率いる「サーティーファイブ・ベンチャーズ」とタッグを組み、ポッドキャストメディア事業を行う「ケイデンス13」と提携すると発表した。

この提携により、2本のオリジナルポッドキャストが作成される。一つはスポーツのビジネスをテーマにしたもので、もう一つはスポーツ、文化、エンターテインメントに焦点を当てたものになると報じられている。

ケビン・デュラントは、両方のポッドキャストでホストを務めたり、ゲストとして参加することに加えて、ネットワークのキュレーターおよびエグゼクティブプロデューサーとして、スポーツビジネスのあらゆる側面をカバーする「The Boardroom:Out Of Officeポッドキャスト」の主催者になる。

ケイデンス13はもう一人のNBAのスター、ニューオーリンズ・ペリカンズに所属しているJ・J・レディックとも提携。新しいポッドキャスト会社ThreeFourTwo Productionsを立ち上げ、「The Old Man and the Three」というタイトルのウィークリー・トークショーをスタートさせた。

J・J・レディックは以前から自身のポッドキャスト番組を配信しており、アスリートやシェフ、作家、銀行家、政治家、俳優などにインタビューしてきた。彼のビジネスパートナーは、現地メディアの取材に対して、「今後2〜3年で、ポッドキャストの小規模なネットワークを構築したいと考えている」と語っており、ポッドキャスト事業を拡大する方針だ。

ポッドキャストはアメリカのスポーツ界でブームになっており、調査によると、スポーツメディア大手ESPNのポッドキャストのリスナーは、5月に平均8番組以上のポッドキャストエピソードをダウンロードした。これは前年比で40%増加している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g


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