サッカーのスペインリーグ「ラ・リーガ」の人気がインドで急上昇のワケ
2020年05月28日 コラム メディア/放映権 Written by 川内 イオ
インドで、サッカーのスペインリーグ、ラ・リーガのファンが急増しているようだ。きっかけは2018年8月、Facebookがインドでラ・リーガの放映権を獲得したこと(金額は非公表)。インドではFacebookユーザーは2億8000万人を超えており、アメリカを上回って世界最多。Facebookはこの世界最大の市場に向けて、2018-19シーズンから3年間、ラ・リーガ1部と2部リーグの全380試合を無料配信することを決定した。
Facebookで配信することで、コンテンツを誰がどのように消費したかなど細かなユーザーデータを得ることができる。1年目の配信でインドのユーザーは「ヒーロー」への関心が高いことが明らかになったため、ラ・リーガはFacebookと協力し、アンドレス・イニエスタなど人気プレーヤーの公式ページを使用していくつかのゲームを放送した。さらにラ・リーガへの関心を高めるため、今年1月にはクリケット界のスター、ロヒット・シャルマ選手とも契約している。
また、クリケットが圧倒的な人気を誇るインドでグラスルーツのサッカー少年少女を支援するために、「ラ・リーガ フットボールスクール」を開設。6都市に25のアカデミーを開き、約3000人の子どもたちに指導を行っている。ここではスペイン流のサッカーを教えており、ラ・リーガから派遣された3人のスペイン人UEFAプロコーチを中心に、インドの指導者への指導も行われている。
こういった取り組みの成果は着実に表れているようだ。約6400万人のフォロワーを持つラ・リーガのFacebookフォロワーのうち、インドのユーザーは昨年9月の時点で370万人だったが、Webメディア「SportTechie」によると、2020年1月には400万人を超えており、国別の割合でトップに立った。
インドでサッカーはクリケットに次ぐ人気を誇っており、まだまだ開拓の余地はありそうだ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g
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