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コンテンツ不足のESPN、Facebookと提携してユーザーの投稿動画を放送へ

2020年05月01日 コラム Written by 川内 イオ

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アメリカのスポーツ専門チャンネル最大手ESPNが、Facebookとの提携を発表した。新型コロナウイルスの影響で多くのスポーツがリーグ戦、大会の延期、中止を余儀なくされている中で、ESPNはFacebookと組んでコンテンツ不足を補おうとしている。

この提携では、FacebookがFacebookと子会社のInstagramを通じて、ユーザーに動画の撮影と投稿を呼びかけ、ESPNが水曜日の番組内でその動画を放送する。動画のテーマはバスケットのトリックショット、ダンス、パーソナルトレーニングなどで、現地報道によると、両社の提携期間は4月22日から10週間。

ESPNは見返りとして、FacebookとInstagramのユーザーが投稿した動画をFacebookの動画チャネル「Facebook Watch」用の番組として編集し、提供する。この番組では、プロ選手やスポーツファンのユニークな動画をピックアップするInstagramの人気アカウント「House of Highlights」(フォロワー1678万人)の創設者であるオマール・ラジャ氏が司会を務める。

コロナの渦中にあって、ESPNはさまざまな方法で視聴者を引きつけるための試みをしており、NBAのレジェンド、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー『ラストダンス』も製作。10回シリーズの初回に630万人、2回目に580万人の視聴者を獲得した。この視聴者数は、ESPNで放送されたドキュメンタリー史上1位、2位を占めた。

さらに、NBAと組んで、2人の選手が、お互いにシュート方法、シュートする位置を決めて打ち合い、その成功数を競う「H-O-R-S-E対決」も開催している。

コロナが落ち着くまで、ESPNの試行錯誤が続くだろう。そこから、『ラストダンス』のようなメガヒットコンテンツが生まれる可能性もある。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g


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