フランチャイズ100店舗展開!フロイド・メイウェザーのスポーツジムが人気の理由
2019年12月05日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ
50戦無敗で世界5階級を制覇し、2017年に引退したボクシング界のレジェンド、フロイド・メイウェザー。昨年の大晦日にキックボクサーの那須川天心とエキシビジョンマッチを行い、推定900万ドル(約10億円)のファイトマネーを手にしたと言われるメイウェザーは、引退後のビジネスも順調なようだ。
メイウェザーは「メイウェザーボクシング+フィットネス」という名のスポーツジムを経営しており、全米でおよそ100店舗がフランチャイズ展開している。なぜ、これほど人気を集めているのか。その背景には、バーチャルリアリティ(VR)を使ったトレーニングや、モバイルフィットネスアプリを導入するなどテクノロジーを融合した戦略がある。
VRトレーニング「Mayweather Boxing + Fitness Virtual Reality program」は、2018年1月に公開された。これはVRのなかでメイウェザーがコーチとなり、ボクシングの動作に連動したトレーニングを指導してくれるもので、VRヘッドセットを装着して使用する。
プログラムは3カ月間で、ユーザーの動きの速度やパンチの強さも計測し、フィードバックされる。VRのなかのメイウェザーは本人のキャラクターをモチーフにしており、本人と同じように毒舌を吐くようにプログラムされているそうだ。
アプリは2つあり、会員用はクラスの予約のほか、各スタジオのスタッフと会員のコミュニケーション機能、スタジオ内外で開催されるイベントの情報提供に使われている。
もうひとつは非会員用のアプリで、そちらはメイウェザーが開発したメソッドを使用して自宅でトレーニングできるだけでなく、アプリを介してジムのオリジナル製品を購入することができる。この非会員用のアプリによって、ジムがない地域でもメイウェザーのトレーニングメソッドのユーザーを拡げ、収益の機会を拡大するという狙いがある。
間もなく、マンハッタンのミッドタウンにもオープンするというメイウェザーのジム。そのうち日本にも上陸するかもしれない。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g
-
【求人情報】PREMIUM LIFE FITNESSパーソナルトレーニングジム /スタッフ及び店舗マネージャーの募集
【主な業務内容】・パーソナル、もしくはセミパーソナルでのトレーニングサービス提供・トレーニングサービスに付帯する業務(カウンセリング、メニュー作成、顧客対応等)・店舗フロント業務(電話受付、清掃等)・
-
【募集職種】 経営・事業企画(幹部候補/スポーツビジネス) 【業務内容】 展開中のプロスポーツクラブのインキュベート・経営コンサルの他、キッズスポーツスクールやスポーツツーリズムなど において、進行中
-
【求人情報】一般事務スタッフ及び人事労務、総務、経理スタッフ募集/スポーツデータバンク株式会社
【事業内容】1) 学校部活動の地域移行事業(持続可能な地域スポーツ・文化芸術活動の環境整備)2) スポーツヘルスケアツーリズム事業(調査事業・自治体と連携したキャンプ・合宿誘致支援)3) 新たな価値を