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NBAがオーストラリアとシンガポールでVR×ARの「複合現実シアター」をスタート

2019年06月29日 コラム Written by 川内 イオ

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 アメリカのプロバスケットボールリーグNBAが、バーチャルリアリティー(VR)と拡張現実(AR)機能を併せ持った新しい番組の放送をスタートさせる。

 6月25日、NBAはオーストラリアのクリエイティブテクノロジー企業であるUnbndとコンテンツパートナーシップ契約を締結。Unbnd はオーストラリアとシンガポールで、24時間365日放送されているNBA専門チャネル「NBA TV」と試合のハイライトを「複合現実シアター」として視聴者に提供する。

 Unbndは、今年10月22日に始まるNBAの2019‐20シーズンの開幕前に、コンテンツプラットフォーム「Missing in Action(MIA)」リリースする。MIAは360度の「バーチャルシアター」で、視聴者はMIAを通して、リアルタイムで表示される試合の統計とインタラクティブなNBAのコンテンツを体験できる。

 この「バーチャルシアター」は、NBA TVで放送される試合のライブ、ハイライト、オリジナル番組に適用され、MIAアプリを通してiOS、Androidなどすべてのバーチャルリアリティーヘッドセットで視聴できる。

 NBAアジアのグローバルコンテンツおよびメディア配信責任者、Ramez Sheikh氏は、アメリカのメディアに対して次のようにコメントしている。

「NBAは視聴体験を豊かにする技術革新の最前線に立っています。NBAのコンテンツとUnbndの技術を組み合わせることで、NBAのファンをさらに魅了する没入型でユニークな体験を提供します」

 NBAはアメリカのベンチャー、VRライブストリーミング配信を手がけるNextVRと組んで2015年に録画のVRストリーミング中継の配信を始め、2016年にはライブVRストリーミング中継にも対応した。オーストラリアとシンガポールで配信されるVR×AR放送が軌道に乗れば、アメリカ本国での展開も予想される。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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