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ワールドシリーズ開幕からスタートしたアディダスの出血大サービスが話題に! デジタルベンディングマシーンで関連グッズを無料で放出!

2018年11月11日 コラム Written by 川内 イオ

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 ボストン・レッドソックスとロサンゼルス・ドジャースの対戦となった今季のワールドシリーズ。アディダスが10月23日に行われた第1戦の開幕に合わせてリリースしたサービスが話題になっている。

 ボストンとロサンゼルスの2カ所のスポーツバー、Tony C's Sports Bar & Grill(ボストン)、33 Taps(ロサンゼルス)にデジタルベンディングマシーン(自動販売機)を設置。ワールドシリーズの間、各試合日の午前10時から試合終了の時間まで、両チームのファンに向けてアディダスと契約している選手のものを中心に、チームグッズを「無料」でプレゼントしているのだ。しかも、ファンが入手できるのはTシャツ、タオル、ボール、サイン入りグッズなどもらってうれしいものばかり。

 さらに驚くべきは、各試合の内容によって景品の内容が変わること。例えば、アディダスと契約しているドジャースの好打者、ジャスティン・ターナーがホームランを打つと、ベンディングマシーンはジャスティン・ターナーのサイン入りグッズを放出する。あるいは、ドジャースで内外野手を務めるエンリケ・ヘルナンデス(アディダスと契約)がダイビングキャッチをすると、サイン入りのスパイクが提供される。他にも、ボストン・レッドソックスの大砲J.D.マルティネス、MLB最強の左腕と言われるクリス・セールなども契約選手だ。

 ファンにとってはいつも以上に応援に力が入る仕掛けになっていて、両チームのファンがベンディングマシーンの前に行列をつくっている写真が現地の各紙デジタル版にアップされている。

 この気前が良すぎる企画、実はアディダスが今年10月に販売を開始した野球用スパイク「Splash Pack」(日本未発売)のスペシャル・エディションのプロモーションを兼ねている。このサービスがアディダスのブランドイメージを良くするのは想像がつくが、同時に、「Splash Pack」の売り上げが実際に上がるのか、興味深い。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N










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