ドイツサッカー連盟、代表チームにAR&VRトレーニングを導入へ
2018年03月03日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ
ドイツサッカー連盟(DFB)は、「拡張現実=Augmented Reality(AR)」と、「仮想現実=Virtual Reality(VR)」を用いた選手のトレーニングと分析を専門とするオランダのBeyond Sports社との提携を発表した。同社はこれまでに、イングランドプレミアリーグのアーセナルとストークシティー、オランダのPSVアイントホーフェン、AZアルクマールと提携している。
同社が提供しているのは、リアルな試合のデータをベースに、プレーヤーがゲーム内で直面する戦術的な局面、あるいはシチュエーションをVRおよびARで再現したトレーニングサービス。トレーニング内容は、フィールド上での意思決定、ポジショニングの意識など4つの分野に分かれており、プレーヤーの戦術理解度を高め、認知してから反応するまでの時間を速めることを目的としている。
このトレーニングシステムを使うことで、選手はチームメイト、コーチ、対戦相手の視点を体験することができる。自分の感覚だけに頼らず、多角的な視点を得ることで選手のトレーニング効果を高める狙いだ。このシステムは、2月にドイツ代表のトレーニングに導入され、最終的には現在フランクフルトで建設中の、2018年末に完成するドイツサッカー連盟のトレーニングセンターのカリキュラムに盛り込まれる見通しだ。
ドイツサッカー連盟はテクノロジーの導入に積極的で、昨年6月にもVRトレーニングを研究開発しているアメリカのベンチャー、STRIVR Labsとテクノロジーパートナーシップを締結。同社はNFLのダラス・カウボーイズなど主にアメリカンフットボールのチームと提携しており、その知見をサッカーに応用することを目指している。ドイツサッカー協会は、共同開発したトレーニングシステムをユース年代のプログラムに導入する見通しだ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK! 「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N
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