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昨シーズンのNBA王者が東欧・ロシア地域で新サービスをローンチ インスタントメッセージング&通話アプリでファンに情報提供

2018年02月27日 コラム Written by 川内 イオ

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 昨シーズンのNBA王者、ゴールデンステート・ウォリアーズが、インスタントメッセージング&通話アプリ「Rakuten Viber」を使った新たなサービスを始めた。「Viber」は日本の楽天が2014年に9億ドルで買収したサービスで、現在、世界で9億人に利用されている。楽天は昨年9月、ウォリアーズとスポンサー契約を結んでおり、これを機に「Rakuten Viber」がウォリアーズのオフィシャルになった。

 ウォリアーズが2月18日にリリースしたのは、「Rakuten Viber」上でのチーム公式アカウント。このアカウントをフォローするとチームのスケジュール、順位、ニュース、動画、チケット情報、ライブスコアなどが提供される。ユーザーは特典として絵文字のように使用できるチームロゴや、チームのスローガン、選手のイラストを入手できる。

「Rakuten Viber」は、もともとキプロスのベンチャーのサービスだったこともあり、東ヨーロッパや地中海沿岸の国々、ロシアに多くのユーザーを抱える。ウォリアーズにはジョージア出身のザザ・パチュリアが所属していることもあり、この地域のファンとの距離をこれまで以上に近く、良好に保つためのマーケティング戦略だ。現在、アプリの言語は英語のみだが、ジョージア、ロシア、ウクライナ、ブルガリア、ハンガリー、ギリシャ、クロアチア、セルビア、ヘブライ語が2月末に追加される見込み。

 SNSのマーケティングに力を入れており、2013年から中国最大のSNSであるWeiboに公式アカウントをつくり、最新のニュースと情報を配信してきた。現在、Facebook、Twitter、Instagram、Snapchat、Weiboのアカウントを管理する10人の従業員がいるとされる。

 スポンサーである楽天としても、東欧などでウォリアーズファンを「Rakuten Viber」に取り込むことで、ダウンロード数、ユニークユーザー数を増やす狙いもあるだろう。チームとスポンサー両者、そして現地のファンにとってウィンウィンの施策といえる。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!     「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N


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