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『目標は、運動会を世界中で』 運動会のプロ集団、“運動会屋”がイベント運営スタッフを募集中!

2017年04月02日 インタビュー Written by 吉田 直人

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 日本のスポーツ文化に根付くイベント、“運動会”をビジネスの柱に据える事業があります。

 NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ(JSC)が運営する、“運動会屋”。

 今回は、同法人の寺島彰由氏に、事業の概要と、スタッフ募集についてお話を伺いました。

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運動会を、“ビジネスに
 かつて盛んに行われていた社内運動会が、最近になって再び注目を集めている。

「社内コミュニケーションが希薄化している、組織の一体感を高めたい、という悩みを持つ企業さんが多い。そういった社内問題の解決策として、運動会を開催いただいています」

 JSCが運営する“運動会屋”は、主に企業の社内運動会を企画から当日の運営までサポートすることを事業としている。

 寺島氏は再燃の背景をこう語る。

「終身雇用から成果主義へとシフトする雇用形態、ITの進歩によるコミュニケーション不足。時代とともに変化するさまざまな社内問題をスポーツで解決できないか。それが、運動会ビジネスの原点です。
 そもそも、私たち日本人は、教育課程でも地域でも会社でも、ずっと運動会をやってきた。それは紛れもない『文化』だから。バブル崩壊以降、運動会が行われていなかった方がむしろ不自然なことで、日本人のDNAは運動会を必要としていたのではないでしょうか。リアルコミュニケーションに飢えた反動として、最近のブームが存在すると考えています」

 運動会のプロデュースはまず、ヒアリングから始まる。

「なぜ運動会を開催するのか。その目的により、私たちのご提案も変化します。業種も規模も環境も、お客さまによってさまざま。何度も打ち合わせを重ねながら、オンリーワンの運動会をお客さまと共に創っていきます」

 今回のインタビュー場所は、神奈川県横浜市にある事務所兼備品倉庫。運動会で使用される備品が、所狭しと並んでいる。

「(備品の数は)数えたことはないのですが、恐らく300~400種類、3000アイテム以上はあります。これらを当日持参して運営を行います。1年間の開催数は200件以上。春と秋に集中しますが、多い時には1日に最大10件の運動会を同時に開催しています」

■運動会を、“支える”
 運動会当日。運動会屋の1日はまず荷物搬入から始まる。その後、スタッフを集めてオリエンテーションを行い、そこから業務分担して会場設営やリハーサル。参加者がそろい次第、開会式、種目実施、閉会式、後片付けという流れだ。

 ここで重要なポジションを担うのが、アルバイトスタッフの存在だ。

「アルバイトスタッフは、主に当日の運営を担当してもらいます。メインは大学生ですが、中には元アスリートやスポーツ好きの社会人にもご活躍いただいています。備品の管理、審判、参加者の誘導、得点計算というのが主な役割です。その他、ベテランになってくるとメイン担当者(正社員)のサポートを行うアシスタントディレクター業務を担当していただきます」

 一つ、アルバイトスタッフの重要性を物語るエピソードがある。

「当社が今よりも小さかった時期に、3000人規模の運動会を請け負ったことがありました。100チーム以上の参加で、スケジュールも分刻み。世界大会なども行われる某有名会場を貸しきっての開催で、スタッフも100人以上。心配事も多かったのですが、オリエンテーションやリハーサルを重ねるうちに、この運動会を成功させたい!という気持ちがスタッフの皆さんと一つになって、フタを開ければビックリするくらいの大成功で幕を閉じました」

■運動会を、“輸出する”
 運動会屋が目を向けるのは、日本国内にとどまらない。

「運動会は素晴らしい日本文化。きっと海外にも、運動会で解決できることがある。いつか世界で運動会を開催したい」

設立当初より抱いていたこの目標が、ついに現実となる。

2015年より、タイ、ラオス、インドなどアジアを中心に、現地の学校で“UNDOKAI”を開催。教育の中での運動会の役割を確信したという。他方で、インドや米国シリコンバレーへ赴き、地元企業へのセールスを積極的に展開している。年内には、シリコンバレーの運動会をサポートすることになった。

「目標へ向けて、ようやく一歩目を踏み出せた、という段階です。世界に類を見ない日本独特の文化を、どのように説明し、受け入れてもらえるか。事業化へ向けた課題はまだまだ山積みです」

 海外出張へのアルバイトスタッフの帯同は?という問いには、「さすがにまだ難しいです(笑)」と寺島氏。

 しかし、アルバイトから社員になった人もおり、寺島氏もまさにその一人だ。

 “UNDOKAI”というカルチャーは、実は隠れたグローバルビジネスのチャンスなのかもしれない。

■運動会で、“はたらく”
 運動会の運営は人手が柱。運動会屋では現在、スタッフを大募集中だ。

「指示を聞くだけじゃなくて、自分で考え行動できる。積極的に質問したり、周囲に指示が出せるようになってほしいと、スタッフには常に言っています。
 運動会を成功させるために最も重要なのは、気持ち。得手、不得手はあるにせよ、皆で力を合わせて運営する運動会を経験するたびに達成感を味わってもらえますし、人間的な成長を実感することができるはず」

 スタッフとして働くことの魅力は2つ。

「一つは運動会ということもあり、堅苦しく考えずに楽しみながらできるという点。実際、継続してくれるスタッフは多く、『すごく楽しい!』と言ってくれている方ばかりなので。
 あとは、企業の運動会運営においては、“その企業の素顔が見れる”、というところですかね。後々、採用面接で、『実はあの時、運動会の運営をしていたんですよ』という話で盛り上がって、そのまま内定、ということもどうやらあったようで(笑)」

 アルバイトスタッフの中には、就職活動を控えていたり、並行している人もおり、企業の雰囲気を感じることできるのも、プラスになっているとか。

 現在、13名の正社員に対して、アルバイトスタッフには過去からの累計も含めると500名程度が登録しているという。

 寺島氏は言う。

「運動会運営において想定外の出来事は日常茶飯事。その時に、担当者に聞くだけではなくて、自分で考えて行動できるようになれば、将来的にどんな仕事をする上でも役立つんじゃないでしょうか」

業務拡大につき、イベント運営スタッフ(アルバイト)募集!!
【運動会屋(NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ)】
▼エントリーはこちら▼

https://sjn.link/job/detail/id/85

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<profile>
寺島彰由
NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ

1980年生まれ。中学~高校までサッカー部に所属。大学時代は(健全な)オールラウンドサークルでさまざまなサークル内イベントを行う。運動会もその中の一つ。ちょっと寄り道しつつ卒業後2004年より家電量販店にて販売に従事。2010年に退職後、JSCには現場のアルバイトからスタートし現在は総務関連をメインとしている
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【了】

吉田直人●文 text by Naoto Yoshida

1989年生まれ。中学~高校まで陸上競技部に所属。大学時代は学内のスポーツ新聞記者として活動し、大学駅伝やインターカレッジを始め、陸上競技を中心に取材。卒業後、2012年より広告代理店にてインターネット広告業務に従事。2016年に退職後、現在フリーライターとしてスポーツを中心に活動中。


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