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アトランタ・ブレーブスとミズノが球場で新サービス! 17年オープンの新球場でグローブの無料レンタルを開始!

2016年10月10日 コラム Written by 川内 イオ

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 1871年に創設された、アトランタ・ブレーブス。メジャーリーグ(MLB)最古の球団の取り組みは、なかなかユニークだ。

 2017年シーズンから新たな本拠地となる、サントラスト・パーク。アトランタ郊外のコブ郡にできるこの球場は、商業施設やオフィスビルも隣接した最新の設備となる。
 ブレーブスは、この球場内に、「グローブ・キオスク」を2カ所設けると発表した。聞き慣れない言葉だが、ファンが試合の間、グローブを無料でレンタルできるスペースだ。

 MLBの映像で、観戦しているファンが、ホームランボールやファールボールをグローブでナイスキャッチするシーンを見たことはないだろうか? アメリカでは、ファールボールも持ち帰ることができるため、グローブを持参するファンが大勢いるそうだ。
 しかし、グローブを持っていきたくても荷物になるからと諦めてしまったり、忘れてしまうこともあるだろう。そこで生まれたのが、「グローブ・キオスク」のアイデア。

 グローブを提供するのは、今年9月21日にブレーブスと複数年のパートナーシップ契約を結んだ日本のスポーツメーカー、ミズノ。ミズノUSAは35年以上にわたってアトランタに拠点を置き、ブレーブスにユニフォーム等のギアを提供してきたこともあり、今回の提携につながった。グローブ・キオスクは、MLBで初めての試みとなる。

 ファンは、試合後にグローブを返却することもできるし、気に入れば借りたモデルの新品をキオスクで購入することもできる。盗難防止のため、グローブをレンタルする際にはクレジットカードか免許証の提出が必要になると報じられており、そこが一つのハードルになると思われるが、グローブ・キオスクの導入は、アメリカのメディアで軒並み好意的に報じられている。

 ブレーブスにとっては、独自のファンサービスにつながり、ミズノにとっては店頭以外でグローブの手触りや使い心地を体験してもらえる良い機会になる。そして、自宅にグローブを忘れてしまったファンにとっても、嬉しいサービスだろう。
 チーム、ファン、スポンサーの3者ともに満足度が高そうな試みなので、同様のサービスを導入する球団が増えそうだ。

【了】


川内イオ●文 text by Io Kawauchi

1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。


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