シドニーで開幕戦を開催! オーストラリア再上陸を果たすアメリカのカレッジフットボールの拡大戦略
2016年09月04日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
アメリカの4大プロスポーツ(野球、バスケット、アイスホッケー、アメリカンフットボール)は、市場規模を拡大するために、しばしば海外で公式戦や親善試合を開催してきた。その遠征先としてよく名前が上がるのが、オーストラリアだ。4つのスポーツともに、比較的文化が近いこの国で、これまでに何らかの試合やイベントを行っている。
この流れに便乗するように、アメリカで4大プロスポーツ並みの人気を誇るカレッジフットボールも、オーストラリアに進出した。
アメリカの人気ナンバーワンスポーツといえば、アメリカのTV番組の歴代視聴者数ランキングでトップ10を独占するアメリカンフットボールといわれているが、その人気は大学にも及んでいる。全米大学体育協会(NCAA)が主催するカレッジフットボールの強豪チームは1試合平均8万人以上の観客を動員し、ヘッドコーチの年俸は数億円、リーグ戦の放映権料は数百億円に達するのだ。
選手が大学生ということ以外ほぼプロと言ってもいいこのカレッジフットボールも、過去にマーケティングやスポンサー絡みでカナダや欧州、日本などで試合を行ってきた。
そして今回、現地時間8月27日にシドニーで今季の開幕戦、カリフォルニア大学バークレー校のカリフォルニア・ゴールデンベアーズ対ハワイ大学のハワイ・レインボーウォリアーズの試合が開催された。オーストラリアでは1987年に一度、ブリガムヤング大学がコロラド州立大学と対戦しており、29年ぶりのオーストラリア再上陸だ。
30年近く間が空いたのは、おそらく1987年の一戦で、観客がわずか7652人しか入らなかったからだろう。しかし、現在ではオーストラリアでもアメリカンフットボール人気が高まっており、今回の試合では6万人を超える観客と、アメリカでのおよそ3000万人のライブ視聴が予想されている。各チームにもメリットがあり、アメリカのメディアによれば、ホーム扱いになるゴールデンベアーズには、地元で開幕戦を行うよりも約100万ドル多い収入がもたらされる。
プロと見紛うばかりのカレッジフットボールの拡大戦略が今後どう展開していくのか、注目だ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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