MLB・MLS・NWSLチームに出資するNFLのスター、パトリック・マホームズが女子バスケWNBAのフランチャイズ誘致にも動く
2024年12月02日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
ナショナルフットボールリーグ選手協会(NFLPA)が、シーズン中盤におけるNFL選手の個人製品およびグッズ販売上位50名のリストを公表。過去に2度MVPを受賞しているスター、カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズが1位に選出された。
マホームズは、ユニフォーム、ファンコ社製ビニールフィギュア、FOCO社製ボブルヘッド(首振り人形)など、いくつかのライセンス製品の売上でトップに立っている。
年俸4500万ドルで2031年までチーフスと契約を結んでいるクオーターバックは、プロスポーツチームへの積極的な投資で知られる。メジャーリーグベースボール(MLB)のカンザスシティ・ロイヤルズ、メジャーリーグサッカー(MLS)のスポルティング・カンザスシティ、ナショナル・ウィメンズ・サッカー・リーグ(NWSL)のカンザスシティ・カレントのオーナーグループに名を連ねているのだ。
その関心は、女子プロバスケットボールにも向けられている。WNBAは2025シーズンからゴールデンステート・ヴァルキリーズが加わり13チームに拡大、トロントとポートランドのチームも2026年に参画する。
さらにWNBAのコミッショナーであるキャシー・エンゲルバートは2028年までにリーグを16チームに拡大する方針を示しており、マホームズはその機会を狙っているようだ。2024年10月末、カンザスシティにフランチャイズを誘致する可能性について話し合うためにWNBAと会談したと報じられている。
もし実現すれば、マホームズはカンザスシティで野球、男女のサッカーに続き、4つ目のプロスポーツチームの経営に携わることになる。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
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