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NBAのスター、ステフィン・カリーがNBA・WNBAのチーム買収に「どちらも興味がある」

2024年09月30日 コラム Written by 川内 イオ

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アメリカのプロバスケットボールリーグNBAの世界的スター、ゴールデンステート・ウォリアーズに所属するステフィン・カリーが、NBAまたは女子プロバスケットボール(WNBA)のチーム買収に興味を示している。

その前提となるのは、NBAとWNBAの拡大だ。Amazon、ESPN、NBCと2025-26シーズンから2035-36シーズンまでの11年間で760億ドルという巨額の国内放映権契約を締結したNBAは、ラスベガスとシアトルにフランチャイズを追加すると噂されている。さらに、メキシコシティとバンクーバーからの海外からの入札も見込まれている。

ちなみに、現在30チームからなるNBAは、2004年にシャーロット・ボブキャッツが加わったのを最後に、フランチャイズの拡大は行われていない。

一方、現在12チームで開催されているWNBAは2028年までに16チームのリーグを設立することを目指している。2024年5月にカリフォルニア、カナダのトロント、9月にポートランドに新たなフランチャイズを与えて15チームに拡大しており、新規参入の3チームは2026年から正式に参戦する。現在、WNBAは16チーム目のフランチャイズ拡大に向けて、正式に動き出している。

ポートランドのチームのオーナーはNBAのサクラメント・キングスの共同オーナー、バサル家で、フランチャイズ獲得に1億2500万ドルを支払ったと報じられている。NBAの場合、桁が1つ大きく、新たなフランチャイズ参入費用が40億ドルに達すると予想される。

NBAとWNBAのチーム買収に関して「どちらも興味がある」と回答しているステフィン・カリーだが、NBAのオーナーになるためには現役を引退しなければならない。ウォリアーズとの現在の契約は2027年まで残っており、NBAのオーナーを目指す場合、2027年以降になる可能性もある。

WNBAに関しては、現役選手でもWNBAのチームの株式の4%まで所有することができるため、もし早くオーナーに就きたいとしたら、WNBAのチーム買収も考えられる。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl


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