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フランスサッカー界のスター、エムバペがフランス2部リークのクラブを買収

2024年08月05日 コラム Written by 川内 イオ

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フランスサッカー界のスター、キリアン・エムバペが設立した会社インターコネクテッド・ベンチャーズが、ノルマンディーを拠点とするフランスのサッカー2部リーグのクラブ、スタッド・マルレルブ・カーンを買収した。

インターコネクテッドは、投資部門であるコアリション・キャピタルを通じて、1500万ユーロから2000万ユーロの取引で、アメリカの資産運用会社オークツリー・キャピタル・マネジメントが保有するカーンの株式の80%を取得した。

オークツリー・キャピタル・マネジメントは、2019年にリーグ・アンから降格して財政難に陥っていたカーンの株主になった。ちなみに同社は今年5月、イタリアのセリエAのインテル・ミラノの経営権を取得している。

インターコネクテッドによる買収後は、同社の最高経営責任者、ジアド・ハムードがクラブの会長に就任するとみられる。

カーンはフランス屈指の選手育成アカデミーを有しており、フランス代表のトマ・レマルなどを輩出してきた。エムバペは2013年にモナコのユースに加入したが、カーンと契約する寸前だったと報じられている。アメリカの大手スポーツメディア『CBSスポーツ』によると、現在25歳のエムバペは、今回の買収により、「ヨーロッパで最年少のプロサッカーチームオーナー」になった。

なお、2024年7月の時点では、エムバペの母親ファイザさんが率いる会社「KM7」が、カーンの買収に動いていると報じられていた。

カーンの残り約20%の株式は、地元の起業家、ピエール・アントワーヌ・カプトンの投資会社 PACインベストが保有している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl


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