メッシ効果!観客動員数を劇的に伸ばす米国メジャーリーグサッカー
2024年07月01日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
2024シーズンのMLSは、2月21日(現地時間)に開幕し、米国で開催されるコパ・アメリカ2024の中断期間を経て、10月まで続く。6月20日(現地時間)にスタートしたコパ・アメリカ2024開幕前までの時点で、MLSはいくつもの記録を更新した。
まず、今シーズンの MLS はすでにおよそ650万人のファンを集めており、2023年の同時期と比べて13%増加、72万5000人ほど上回っている。 また、今シーズン、6万人以上の観客を集めた試合が5回あり、シーズン半分を終えた時点ではリーグ史上最多。5万人以上の観客を動員したのは6回、4万人以上の観客を動員したのは15回で、どちらも同じくリーグ最多。さらに、29の MLSクラブのうち25クラブの観客動員数が増加している。
米国メディアは、この人気の主な要因として、2023年9月、MLSのインテル・マイアミに加入したリオネル・メッシの存在を挙げる。インテル・マイアミのホーム観客動員数は、昨年の同時期と比べて 26.6%も増加しているのだ。また、今シーズン(現在まで)、MLSの最多の観客動員数を記録したのは、4月13日にアローヘッドスタジアムで行われたインテル・マイアミ対スポルティング・カンザスシティの試合で7万2610人。2番目に観客が多かったインテル・マイアミ対ニューイングランド・レボリューション戦には 、6万5612 人のファンが集まっている。
MLSは他の要因として、米国で開催中のコパ・アメリカ2024、来年に予定されるFIFAクラブワールドカップ、そして2026年に迎えるFIFAワールドカップ(メキシコ、カナダと共催)を挙げている。
ビッグイベントが続く米国で、サッカー人気がどこまで高まるのか、注目だ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
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