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大学女子バスケット界スーパースターのケイトリン・クラーク効果で、WNBAのチケット売上&視聴者数が記録的な増加

2024年05月30日 コラム Written by 川内 イオ

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大学女子バスケットボール界のスーパースターだったケイトリン・クラークが、全米女子バスケットボール協会(WNBA)で旋風を巻き起こしている。

大学通算得点で女子歴代トップの記録を持つ183cmの4年生ポイントガードは今年3月、大学卒業を待たずにWNBAのドラフトに参加することを宣言。4月16日に行われたWNBAドラフトで、2年連続でドラフト1位指名権を獲得したインディアナ・フィーバーに加わった。

世界最大のチケット売買プラットフォーム「StubHub」では、2024年シーズン開幕前の累計チケット売上(4月30日時点)で、インディアナ・フィーバーの売り上げが前年比13倍に達した。これは、WNBA全体でチケット累計販売数の増加率が最も高い数字となる。また、インディアナ・フィーバーのアウェー戦の平均チケット価格は175ドルで、どのチームよりも高い。

WNBAの2024シーズン開幕の5月14日に迎えたケイリントンのデビュー戦は、コネチカット・サンに敗れたものの、ESPN2で平均212万人の視聴者数を記録し、WNBAの試合としては過去23年間で最も視聴された試合となった。ちなみに、ESPN2のほかにこの試合を放送したディズニー+、ESPN+を合わせると、230万人に達する。

ケイリントンのデビュー戦の視聴者数は、5月14日の全スポーツ放送でNBAのプレーオフ2試合に次いで3位にランクインした。

WNBAのレギュラーシーズンは、9月まで続く。ケイリントンがもたらした熱狂がいつまで続くのか、注目だ。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl


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