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プロレス団体WWEと総合格闘技団体UFCを運営するTKOグループ、驚異的な売り上げを記録

2024年03月13日 コラム Written by 川内 イオ

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世界的な人気を誇るアメリカのプロレス団体WWEと、世界最大級の総合格闘技団体UFCを運営するTKOグループ・ホールディングスは、2023年の売上高が17億ドルに達し、前年比47%増を記録した。日本円にすると、約2554億円というとんでもない数字である。

WWEとUFCは共に絶好調だ。WWEは、ライブイベントの平均入場者数が34%増加。アメリカの三大ネットワークの一つ「NBC」の動画配信サービスで、アメリカ国内における独占ストリーミング権を持つ「ピーコック」の国内総視聴者数と視聴時間は2022年と比較してそれぞれ25%と22%増加した。

UFCは、ライブイベントの収益が前年比34%増の 1億6800万ドルに及んだ。これは、2022年から、観客を入れたライブイベントを5回増やしたことによるものだ。

スポンサー収入も 2950万ドル増加し、合計1億9630万ドルとなった。これは、1億ドル以上の価値があるとされるアメリカのビールメーカー、アンハイザー・ブッシュとの契約など、新たなスポンサーシップの増加によるものである。また、2023年は新たなペイ・パー・ビュー (PPV) イベントが開催されたことに加え、国際的な放映権の更新なども重なり、メディア、コンテンツ関連の収益が7620 万ドル増加し、年間では8億7060万ドルとなった。

今年1月には、WWEの看板プロレス番組「Raw」を2025年1月からネットフリックスで独占配信する契約を締結。大幅な収益の増加が見込まれるTKOグループは、2024年の売上目標を25億7000万ドル~26億5000万ドルに設定している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl


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