C・ロナウドの個人ブランド「CR7」 ポルトガル代表の公式シューズに!
2016年07月02日 コラム マーチャンダイジング Written by 川内 イオ
UEFA欧州選手権(EURO)2016に参戦中のポルトガル代表の選手全員が、ある同じブランドの黒い靴を履いていることはあまり知られていない。ピッチ内ではなく、移動の際などスーツを着ている時に履いているフォーマルな靴の話だ。
この靴のブランドは「CR7」。
そう、クリスティアーノ・ロナウドが展開している個人ブランドである。これまでCR7ブランドで下着やTシャツ、香水などを販売していたC・ロナウドが、2015年から本格的に参入したのが高級靴の市場だ。
昨年2月、イタリアのミラノで開催された靴の展示会でCR7の靴を発表した際、一部報道によるとスポンサー契約を結ぶナイキから「靴への参入はNG」とくぎを刺されたと言われているが、真相はどうあれ、そのプレー同様にC・ロナウドは誰にも止められない。
C・ロナウドは、EURO2016が始まる前にポルトガルサッカー協会とパートナーシップ契約を締結。大会開催の間、ポルトガル代表の公式行事の際に靴を提供するという内容で、6月7日、EUROの壮行会としてポルトガル大統領公邸ベレン宮殿で催されたレセプションでポルトガル代表公式シューズとしてお披露目された。このレセプションでは大統領もCR7の靴を履いており、C・ロナウドの影響力の大きさがうかがえる。
もし日本の現役選手、例えばカズや本田圭佑がファッションブランドを展開していたとしても、日本サッカー協会が契約を結ぶことはほぼ100%ないだろう。日本代表が選手の個人ブランドのプロモーションを後押しすることになれば、炎上するのは確実だ。
ポルトガルでもC・ロナウドへの優遇に批判はあるようだが、世界的経済誌『フォーブス』が発表したサッカー選手の年収ランキングで、世界一(5330万ドル/約58億円)に輝いた男の進撃は続く。EURO開催中には、アメリカの栄養補助食品企業ハーバライフが、C・ロナウドとコラボレーションした新しいスポーツ飲料「CR7 Drive」を発表した。靴の展開を考えると、近い将来、CR7 Driveがポルトガル代表の公式飲料となっていてもおかしくない。
自身が持つブランド力を最大限に活かしてビジネスの世界に進出してきたC・ロナウドが今後、どんな事業を手掛けるのか。興味は尽きない。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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