サッカー女子イングランド代表GK、レプリカユニフォーム販売を見送ったナイキにガッカリ
2023年07月25日 コラム マーチャンダイジング Written by 川内 イオ

サッカーの母国、イングランドでは女子サッカーの人気も高まっている。女子サッカートップリーグである女子スーパーリーグ(WSL)の2022-23シーズンのリーグ平均観客動員数は5616人で、前シーズンの1923人を大きく上回った。
また、イングランドのメディア企業Imagineear社が2023年5月に実施した、サッカーファン1000人を対象にした調査によると、7月20日に開幕したFIFA女子ワールドカップを「観戦する」と答えたファンは全体の72%にのぼっている。
しかし、スポーツメーカーはまだその人気に懐疑的なのかもしれない。女子イングランド代表のユニフォームを提供しているナイキは、フィールドプレーヤー用のレプリカユニフォームを小売店で販売している。しかし、ゴールキーパー(GK)用のユニフォームについては販売しておらず、女子ワールドカップに参戦中のGK、メアリー・アープスは、現地メディアに対して「非常に残念であり、傷つく」とコメントしている。
イングランドは2022年に開催されたUEFA女子EURO 2022で優勝しており、ゴールを守ったアープスは2022年の最優秀FIFA女子ゴールキーパーに選出された。彼女自身への注目度も高く、所属するマンチェスター・ユナイテッドが販売したアープスのレプリカは完売している。今回の女子ワールドカップでも活躍が期待されているが、ナイキはレプリカの販売を見送ったのだ。
ちなみに、ナイキは契約するアメリカ代表、オーストラリア代表でも、GKのレプリカユニフォームを販売していない。また、アディダスも同様の措置を取っている。
いつか女子代表GKのレプリカユニフォームが店頭に並ぶ日が来るのだろうか?
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
-
【求人情報】一般事務スタッフ及び人事労務、総務、経理スタッフ募集/スポーツデータバンク株式会社
【事業内容】1) 学校部活動の地域移行事業(持続可能な地域スポーツ・文化芸術活動の環境整備)2) スポーツヘルスケアツーリズム事業(調査事業・自治体と連携したキャンプ・合宿誘致支援)3) 新たな価値を
-
【求人情報】イベント企画・制作・運営担当/ランニング、サッカー、バスケ、ヨガなどイベントの企画・運営会社
【募集職種・業務内容】① イベント企画・制作自社で0から企画を創る自社イベントと自治体や企業から依頼される請負イベントの両方の企画・制作・運営をおこなっていただきます。ニーズを掴み分析するマーケティン
-
【求人情報】体操教室の指導員募集/株式会社フジスポーツクラブ
【募集職種】 体操教室指導員【業務内容】幼児~小学生までのお子さんをご担当いただきます。年齢・レベル別に(キッズ・幼児・幼小・小学生・上級/高学年以上)のクラスがあります。1クラスは13~14名。そ
