NBAユタ・ジャズ、新シーズンから地元テレビ局での無料放送を決断。新規ファン獲得を目指す
2023年07月06日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
NBAに所属するユタ・ジャズは、10月に開幕する2023-24シーズンから、全国放送される特別な試合以外の全試合を地元ソルトレークシティーの地上波テレビ局「KJZZ」で無料放送すると発表した。併せて、テレビを持たないファンに向けては有料会員制ストリーミングサービスを始める。
アメリカでは長年、リージョナル・スポーツ・ネットワーク(RSN)と総称されるローカルのスポーツ専門局が各地域でNBAの有料放送を担っていた。ところが視聴者がストリーミングサービスに流出したことで、経営破綻が相次いでいる。ジャズの試合をこれまで放送してきたRSNの一つ、地元に拠点を置くAT&T SportsNet局も2月に閉鎖された。
そこで、ジャズは「KJZZ」を所有するシンクレア・ブロードキャスト・グループに放映権を与えた。この決断により、330万人以上のユタ州民がジャズの試合を無料視聴できるようになる。有料放送によって限られた層に届けるのではなく、無料放送によってファンを拡大する試みだ。
さらに、ジャズのオーナー、ライアン・スミスは新プロダクション会社スミス・エンターテインメント・グループ(SEG)を設立。SEGを通じて、ジャズの全ての試合を観戦できる新しい定額制ストリーミングサービスをスタートする。
これは主に、テレビを持たない、あるいはテレビを見ない若年層にアプローチするための一手だ。こちらでは、SEGがチーム、フロントオフィス、経営陣の舞台裏を紹介するようなオリジナルコンテンツを提供する。料金などはまだ明かされていないが、ジャズはストリーミング計画について夏の間に詳細を発表するとしている。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
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