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FIFAがモバイルサッカーゲーム『AI League』をリリース。NFTマーケットプレイス導入の計画も

2023年05月03日 コラム Written by 川内 イオ

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国際サッカー連盟(FIFA)は2022年5月、世界的人気のサッカーゲーム『FIFA』シリーズをリリースしてきたEAスポーツと、30年にわたるパートナーシップ契約を終えた。

FIFAが新たなパートナーに選んだのは、ニュージーランドのオークランドに拠点を置くAltered State Machine社。両社は2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会で、モバイルゲーム『AI リーグ: FIFAワールドカップ カタール 2022 エディション』をリリースしている。

そして今年4月、両社は同ゲームの拡張版モバイルサッカーゲーム『AI League』をリリースした。『AI League』は、FIFAシリーズのようにユーザーが選手をコントロールする内容ではない。ユーザーが監督として戦術の設定や選手の育成を行い、AIが操作するピクサー映画のような外見をしたキャラクター同士でプレーする「4対4」のサッカーゲームで、現在、パリ、リオデジャネイロ、ヤウンデ(カメルーン)、ソウルといった世界的な都市をイメージしたマップが用意されている。

『AI League』は無料でプレーできるが、海外メディアの報道によるとこのゲームにはNFTマーケットプレイス導入の計画もあるようだ。これが始まると、ゲームのキャラクターはNFT(代替不可能なトークン/所有証明書付きのデジタルデータ)として表現される。プレーヤーはキャラクターを交換することができるようになると報じられており、それはマーケットプレイスが導入された後と予想される。

Androidのユーザーはすでにこのゲームに参加することが可能で、iOS版も近日中に配信される。このゲームによる収益が、EAスポーツの喪失を埋め合わせることができるかどうかは、まだ分からない。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl


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