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シーズン観客動員数が前年比70%で100万人突破! 人気高まるアメリカ女子プロサッカーリーグ

2022年11月06日 コラム Written by 川内 イオ

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アメリカの女子プロサッカーリーグであるナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)は、10月29日にプレーオフ決勝が行われ、なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)のMF杉田妃和が所属するポートランド・ソーンズFCが優勝して幕を閉じた。

2012年に開幕したNWSLは、11年目の今シーズン、大きな飛躍を遂げた。1シーズンの観客動員数が前年比70%の伸びを記録し、初めて100万人を突破したのだ。

この人気をけん引したのが、2020年に結成され、今シーズンからNWSLに加わったエンジェル・シティFC。ハリウッド女優のナタリー・ポートマン、女子テニスのスーパースターであるセリーナ・ウィリアムズ、アメリカの女子サッカー界のレジェンドであるミア・ハム、アビー・ワンバックなどがオーナーに名を連ねるこのクラブは、ホームのバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムで行われたレギュラーシーズン11試合で1試合平均1万9105人のファンを集めた。シーズンチケットの会員数は、今年4月のレギュラーシーズン開幕戦までに1万5000人、シーズン終了時には1万6000人を突破した。

同じく、今シーズンからNWSLに参戦しているサンディエゴ・ウェーブFCは、今年8月、カリフォルニア州サンディエゴにあるスナップドラゴン・スタジアムが完成すると、ここにホームを移転。このスタジアムでの最初の試合には、リーグの最多記録となる3万2000人を動員した。

ちなみに、この2クラブの上積みを省き、昨シーズンと同じ10クラブで観客動員数を比較しても、前年比28%増を記録している。

NWSLの人気が高まる中、2024年までにさらに2つのクラブを追加することが検討されており、コミッショナーのジェシカ・バーマンは現地メディアに対して「5~10件の正式入札があると予想している」とコメントしている。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』(文藝春秋)が発売中。https://www.amazon.co.jp/dp/4166613367/


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