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ファン参加型のプロバスケットボールリーグ「ファン・コントロールド・フープス」誕生へ

2022年10月12日 コラム Written by 川内 イオ

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ファン参加型のプロフットボールリーグ「ファン・コントロールド・フットボール(FCF)」を立ち上げた親会社のFan Controlled Sports & Entertainment(FCSE)が、2023年2月に同様のコンセプトのバスケットボールリーグ「Fan Controlled Hoops(FCH)」を立ち上げる。

FCFは、ファンがモバイルアプリを通じて、チームが次にどのプレーを行うべきか投票し、投票結果はすぐに集計され、1位になった指示が監督のタブレットに表示される。監督は、選手たちにそのコールを送る。シーズン中に複数回行われるドラフトで自分のチームが指名すべき選手に投票することもできるし、ユニフォームもファンの投票で決まる。

今年春に行われたFCFの第2シーズンは、7試合のレギュラーシーズンを通して、アプリが25万回ダウンロードされ、Twitch、DAZN、fuboTVなどの配信プラットフォームで週に240万回以上のライブビューを記録したと発表している。

FCFと同じように、FCHではファンがチーム名やブランド名、リーグのルール、さらにはフィールド上の個々のプレーに影響を与えることができるようになる。また、FCHでは新たなルールを作り、演出にも力を入れる。最も大きな変更点は、これまでバスケットボールの試合で取り入れられてきた5人制や3人制ではなく、各チーム4人制とすることだ。

すべての試合は、インタラクティブなライトアップされたLEDコートで行われ、選手、交代、統計などのデータが表示される。この施設は、アトランタに建設される予定。

FCFと同様、FCHでは、さまざまな著名人投資家や、非金融型トークン(NFT)コミュニティがチームを所有することを想定している。このリーグ戦に参加する4チームの詳細は、今後数ヶ月のうちに明らかにされる。

FCHのアドバイザリーボードには、全米バスケットボール選手協会の元常務理事のミシェル・A・ロバーツ、元NBAのスター選手、バロン・デイビスが共同オーナーとして参画する。バロン・デイビスは1つのチームのオーナーにも就任するとみられる。

FCF、FCHを展開するFCSEは、Animoca BrandsやVerizon Venturesなどの投資家を迎え、今年初めに事業拡大のための資金調達ラウンドで4000万ドルを調達している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』(文藝春秋)が発売中。https://www.amazon.co.jp/dp/4166613367/


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