元スペイン代表GKカシージャスがスポーツスタートアップを支援する組織を設立
2021年11月05日 コラム アスリートマネジメント/セカンドキャリア Written by 川内 イオ
スペイン代表、そしてレアル・マドリードのゴールキーパーとして活躍し、昨年8月に現役を引退したイケル・カシージャスが今年10月、スポーツ関連のスタートアップ企業をサポートするアクセラレータ「Sportboost」を立ち上げた。同時に、スペインサッカーリーグのラ・リーガのパートナー企業として発表された。
Sportboostは、ベンチャー企業のビジネス拡大を目的に資金調達やビジネスのノウハウなどを提供する組織で、スポーツ、ビジネス、テクノロジーの世界で活躍する起業家や影響力のある人物がメンターや投資家として携わる。
過去にラ・リーガのエイバル、エルチェの経営を立て直し、現在はグラナダのゼネラルディレクターを務め、リーガの副会長でもあるパトリシア・ロドリゲス、FIFAのプロサッカー部門の責任者であるオルネラ・ベリーアなどサッカー関係者のほか、レッドブルのモータースポーツマーケティング担当者、Eスポーツの専門家などそうそうたるメンバーがアドバイザーとして名を連ねる。
すでにSportboostに参加している企業には、AIベースのサッカー用ドローンカメラシステムのFly-Fut、バルセロナを拠点に戦術分析とパフォーマンスのソリューションを提供するKognia Sports Intelligence、2019年に心臓発作を起こしたカシージャスにとって重要な問題である、自宅での心臓疾患の早期発見に焦点を当てたウェアラブルテック企業のIDOVENなどがある。
ラ・リーガは、パートナー企業として、リーガのテクノロジー部門が技術的な専門知識をこのプロジェクトに提供する。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz
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