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ラグビーの新プロリーグ「ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ」がジェイ・Z率いる「Roc Nation」と提携

2021年08月17日 コラム Written by 川内 イオ

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今年9月に開幕するラグビーの新プロリーグ「ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(URC)」が、世界的人気を誇るラッパー、ジェイ・Zがオーナーを務めるタレントエージェンシー「Roc Nation(ロック・ネイション)」と、戦略的コンサルティング・パートナーシップを締結した。

URCの前身は、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリア、南アフリカの14のプロクラブが参加しているPro14で、イングランドのプレミアシップ、フランスのトップ14と並び、ヨーロッパ3大リーグの一つと称されてきた。

これまで、Pro14には南アフリカから2チームが参戦してきたが、それが4チームに増えて、URCは5カ国の計16チームでタイトルを争う。この新リーグ発足に向けて、新たな顧客獲得を目指すURCがパートナーに選んだのが、ロック・ネイションだ。

同社はサッカー界に多くの顧客を抱えており、2年連続でプレミアリーグ年間MVPに輝いたマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネや、マンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォードなどのスター選手のほか、同リーグのリーズ・ユナイテッド、イタリア・セリエAのACミランとも契約している。

ラグビー界にも進出しており、2019年のラグビーワールドカップで優勝した南アフリカ代表のキャプテン、シヤ・コリシ、同じく南アフリカ代表のスター、チェスリン・コルビとも契約している。また、今年1月には、同社のパートナー企業であるアメリカの投資会社、MVMホールディングスが南アフリカのプロラグビークラブ、シャークスを買収した。

こうした南アフリカのラグビー界との深い関わりが、URCとの契約につながったとみられる。今回の契約に関して、ロック・ネイションは「プレーヤー・アドバイザリー・グループの設立を支援し、ゲームのプロモーションやマーケティングについて、プレーヤーが意見を述べたり、意見を共有したりする場を提供する」としている。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz


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