コロナ禍で延期されていた「バスケットボール・アフリカリーグ」がついに開幕!
2021年05月29日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
アフリカ大陸全土を舞台にしたプロバスケットボールリーグ「バスケットボール・アフリカリーグ(BAL)」が、5月16日に開幕した。
BALは、NBAとFIBA(国際バスケットボール連盟)が共同で設立に動いていており、昨年3月に開幕を予定していたが、新型コロナウイルスのパンデミックのために無期限延期となっていた。BALにはナイジェリアの工業グループYinka Folawiyo Groupや投資持株会社Helios Fairfax Partners Corporationのほか、元NBA選手のルオル・デンとジョアキム・ノアなども出資している。
参加チーム数は12で、アフリカの12カ国で結成されている。1チーム最大13人の選手を擁し、そのうち9人以上が各チームの拠点がある国の出身者で、残り4人は他国の出身者で構成される。アフリカ以外の出身者は1チームあたり2人までとなっている。
BALで唯一NBAでのプレー経験を持つのは、ナイジェリアのRivers Hoopersに加入したベン・ウゾー。ナイジェリア出身で、オリンピックやバスケットボール・ワールドカップに出場経験がある。NBA Gリーグ(NBAの育成リーグ)の経験を持つ選手は9人で、他にアメリカの大学バスケットの最高峰リーグNCAAディビジョン1でプレー経験のある選手が21人いる。
当初は7つの都市で3カ月間、キャラバン形式でプレーする計画だったが、コロナ禍のため、最初のシーズンは、5月16日から30日まで、ルワンダのキガリ・アリーナで25試合が開催される。
12チームは3つのグループに分けられ、上位2チームと3位の成績上位2チームが、準々決勝から始まるトーナメントの出場権を得る。
参加国は、アルジェリア、アンゴラ、カメルーン、エジプト、マダガスカル、マリ、モロッコ、モザンビーク、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、チュニジア。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz
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