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MLS所属のフィラデルフィア・ユニオンがスタジアムのごみゼロ運動をスタート!

2021年05月10日 コラム Written by 川内 イオ

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メジャーリーグサッカー(MLS)に所属しているフィラデルフィア・ユニオンが、日本の自動車メーカー・スバルのアメリカ法人、北米スバルと提携し、MLS初となる取り組み、スタジアムのごみゼロ運動をスタートする。

北米スバルは昨年8月、フィラデルフィア・ユニオンの本拠地のネーミングライツ(命名権)を複数年契約で獲得し、現在、スタジアムはスバル・パークという名称で使用されている。

今回の取り組みでは、最大1万8500人収容のスバル・パークに、111個の3連式ゴミ箱「MAX-Rコンテナ」を設置。このコンテナが適切に使用されているかどうかを確認するために、スバルはアンバサダーを派遣し、来場者にゴミの捨て方を説明する。試合後、フィラデルフィア・ユニオンはスペクトラ社、リサイクル・トラック・システムズ社(RTS)、コバンタ・エンバイロメンタル・ソリューションズ社による廃棄物の除去作業を支援する。

スペクトラ社は、新しいコンテナの設置、スタッフの教育、リサイクル可能な素材の分別と処理の徹底などを担当。リサイクルできない少量の廃棄物(トイレのペーパータオルや食器など)はRTS社が引き取り、コバンタ・エンバイロメンタル・ソリューションズ社に送付。同社はその廃棄物を燃やして蒸気を発生させ、タービンを回してフィラデルフィア地域に電力を供給する。

全国のスタジアムでは、大量に発生したゴミは埋め立て地に送られているが、この取り組みによって、年間で推定35万7480ポンドの廃棄物を地元の埋め立て地から迂回(うかい)させることになる。このごみの量は、サッカーボール35万7480個分の重さに相当する。

北米スバルとフィラデルフィア・ユニオンは、フィラデルフィア地域の保護犬の里親探しを支援する「Dogs of Ben」や、農作物の収穫期にフードバンクに新鮮な野菜や果物を寄付する「Garden for Good」などの活動も行っている。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz


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