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ナショナルウイメンズホッケーリーグ、来年1月開幕の新シーズンは2週間で閉幕

2020年12月09日 コラム Written by 川内 イオ

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新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、入場料収入の減少など大きなダメージを受けている欧米のスポーツ界ではさまざまな取り組みが行われている。

2015年に開幕した世界最初の女子プロホッケーリーグ、ナショナルウイメンズホッケーリーグ(NWHL)は今年11月、驚くべき決断を下した。もともと、およそ5~6カ月かけて行われているシーズンを一気に短縮し、2021シーズンは2週間のなかで開催すると発表したのだ。

今年4月、初めてカナダのチームが加わり、アメリカの5チームと合わせて計6チームに拡大したNWHLは当初、今年11月に新シーズンをスタートし、3月にプレーオフが行われる予定だった。この通常通りのスケジュールでは、各チームが20試合を行う。

しかし、コロナの影響で開幕は来年1月に延期された。そして先日発表された新スケジュールでは、2021シーズンは1月23日から2月5日までのわずか2週間で開催。すべてのチームが1回対戦し、その後プレーオフラウンドを行って、プレーオフ準決勝に進む4つのチームを決定し、決勝は2月5日に行われる。

すべての試合は、アメリカのニューヨーク州にあるハーブ・ブルックス・アリーナで、無観客開催される。選手やチーム関係者、リーグ関係者は定期的にコロナウイルス検査を受けるという。

特筆すべきは、シーズンが大幅に短縮されたにもかかわらず、プレーヤーのサラリーの全額補償が発表された点。現地メディアも、この点を高く評価している。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g


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